人口減少社会への取り組みに関する質疑応答⑦(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) それから次、最後になります。コンパクト・プラス・ネットワークのネットワークづくり、これを計画するに当たり、例えばそれぞれの公民館区に住む住民にとって、お店や病院など地域資源のどこからどこまでつなぐことが日常生活の移動支援になるのか。または、日常生活に合わせて地域に存在する観光資源とかがあれば、それを活用するためにどんなふうにネットワークを構築すればよいのか。私が一番気にしているのは、単に地域ごとにこういう物をつくったらいいんだということで、ぽつんぽつんという形で新しい施設を整備しても、その整備するものに対しての熱量が足らなければ廃墟になるんです。私はそう思っています。ですので、それをどう持続していくかということを考えながらやっていかないと、地域づくりであったりコンパクト・プラス・ネットワークにつながらないという具合に私は思っています。一時的な施策であって持続可能な社会資源にならないという具合に思っていますが、むしろ地域生活に必要な資源開発を考えて、空き家、空き店舗の活用など、生活機能維持のための取組強化、これをしっかり併せて、そこに住む人、関係する団体がネットワークづくりに関与することが重要だという具合に思いますが、いかがでしょうか。

◎理事(爲國岳彦) 岩本議員御指摘のとおり、持続可能な地域づくりのためには、その地に暮らす皆様による自主的な活動と地域資源の活用が大切であると考えております。市内の29の公民館区では、住民の皆様が主体となって地域課題の解決や新たなまちづくりのための地域版まちづくり総合戦略を策定されており、本市ではまちづくり活動応援補助金を創設して、地域版まちづくり総合戦略に基づく取組を支援しているところです。
 引き続き、地域の皆様の主体的な取組を支えるとともに、御意見を伺いながら、持続可能なコンパクト・プラス・ネットワークの形成を進めてまいります。

◆16番(岩本雅之) 最初に紹介をさせていただいたサイトでは、その地域の人口動態だけではなくて社会資源を書く場所があります。もしかしたら、小学校、中学校で、ここの地域、魅力ある場所はどこかな、お店屋さんどういうのがあるかなというそういう社会資源を調べ学習しているかもしれませんけれども、そこに住む人たちがこの地域にとってこれは社会資源だと思えるものを一回みんなで確認をしていただいた上で、これを維持するためにどうしたらいいか、そこに行くためにはどうしたらいいか、その上でネットワークが必要だという具合に私は思っております。ぜひコンパクト・プラス・ネットワーク、この構想実現のためにみんなで一緒になってできればいいなという具合に思いますので、よろしくお願いします。
 私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。(拍手)

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答⑥(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) 続きまして、6番目の質問に入ります。
 生活というものは、私は今が大事であって、地域づくりというのは未来が大事であるという具合に思っています。未来に投資する上で大切なのは、そこに住む若者や子どもたちの地域づくりに対する考えや意見をできるだけ拾い上げて各種施策に反映させることだという具合に思っています。
 小学校、中学校、高校、専門学校、それから大学など、教育の現場でも地域、民間と連携した活動が進んでいますが、今後どのように検証して地域づくり計画に反映していくのか、それをお伺いしたいという具合に思います。

◎市長(上定昭仁) 昨年3月に「松江市総合計画-MATSUE DREAMS 2030-」を策定して以降、島根県立大学、皆美が丘女子高校、松江東高校、美保関中学校、湖東中学校、島根大学附属義務教育学校などの市内各学校から総合計画に関する出前講座の依頼をいただいております。私も可能な限り出かけて講師を務め、また意見交換をさせていただくようにしております。出前講座を受講した学生の皆様には、自らの将来に対する考え方や本市のまちづくりに関する意見をもらうこととしております。今後は、双方向でディスカッションできる場を設けるべく、総合計画から松江のまちづくりを考える学生向けのワークショップを企画したいと考えております。
 また現在、中高生、大学生のほか市民の皆様を対象にまちづくりのためのアンケートを実施いたしております。これまでに3,000人の方から回答を得ておりまして、併せて総合計画の検証を行っているところでございます。
 さらに加えて、一昨年以降、高校生から40代までの社会人を対象にしまして、松江の未来について考えるミライソウゾウ会議を開催しておりまして、昨年は延べ57名の方に参加をいただきました。この会議が終了しました後もメンバーの方が自主的にコミュニティーを立ち上げられまして、地域イベントに参加されるなど活動を続けておられます。今年度もこのミライソウゾウ会議について8月から開催する予定といたしております。
 このように若い世代の方々が松江のまちづくりに積極的に関わることのできる環境をつくりまして、オール松江市でMATSUE DREAMS 2030を推進してまいりたいと考えております。

◆16番(岩本雅之) すみません。再質問で、ミライソウゾウ会議のメンバーというか、どなたが参加されるんです。

◎市長(上定昭仁) 先ほど申し上げたとおりです。学生の方から40代までとなっておりまして、昨年50歳になりました私は対象になっておりませんが、比較的若い方ですね。事業をやっていらっしゃる方、もちろん学生の方もいらっしゃいますので、とてもバランスのよいグループになっているという認識を持っております。私も何回か出かけておりまして、そういった場でディスカッションをさせていただいております。
 逆に、バランスのある形になっているがゆえにいろいろな方からの御意見を私自身がその場でかなり多岐にわたって聞くことができるコミュニティーになっているという認識を持っておりまして、もちろん今いらっしゃるメンバーの方でフィックスしているわけではなくて、今年8月からまた募集も始めますので、たくさんの方に手を挙げていただいて、また私も中に入って意見交換させていただければと思っております。

◆16番(岩本雅之) ありがとうございます。私、今度推薦をさせていただいて、法吉公民館で、初めてのことだけれどぜひそういうことをやってもらったらうれしいなということで話しして、本人もいいですよ、皆さんの前でしゃべってみたいですわということで、今度中学校2年生の鳥飼逢生君というんですけれど、もうはっきりと名前も言います。鳥飼逢生君が新聞の優秀賞みたいなの、社会課題の解決に向けてというようなことでされた分を基に地域に対しての思いを講師としてお話ししてもらおうと、それを住民の人が聞こうというようなことを今度やってもらう予定になっています。福祉ネットワーク会議というところでなんですけれど。でき得るだけ、もう中学校とか、それから高校、それから小学生がもう講師になってもいいと思うんです。自分たちが調べたものに対して、住民や大人に対して、四の五の言わずに自分はこう思っているんだというようなことを発言する機会、それをもって大人の方々が、なるほど、こういうことも進めていこうかなということに何かつなげていくのもすごくいいんじゃないかなと、そういう具合に思っているところです。私もすごく楽しみにしていて、なるべく情報を耳に入れないで当日を楽しみにということで行かせていただこうと思うんですけれど。その未来を創造するときに、でき得るだけ子どもが発言しやすい場所、そういうものも考えていくべきではないかなという具合に思っています。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答⑤(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) すみません。それでは、第5点に移ります。
 持続可能な地域づくりを進める上で、民間による企業活動、それから福祉・医療事業運営、これがコロナ禍、それから物価高騰、そういうような影響を受けて縮小したり廃業したりという事態が進んでいるように思います。先ほども言いましたけれども、地域の中で実は唯一必ず計画的にあるものとしては、福祉事業所はそれぞれの29公民館区全てのところに実はあるんですね。したがって、ここが事業を縮小していくことになれば、そこの地域住民をどういう具合な形で支えていくかと、その根幹、基盤が失われるということだという具合に私は思っています。したがって、光熱水費を含む物価高騰に対する各種支援策、これについてはしっかりとやっていかなきゃならないのではないかなと私はそういう具合に思っていますが、いかがでしょうか。

◎理事(爲國岳彦) 川島議員にお答えしましたとおり、電気料金の値上げを含めた物価の高騰は、市民生活にとって大きな負担となることから、市民の皆様を幅広く支援できる施策について、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用を念頭に、速やかに検討を進めてまいります。

◆16番(岩本雅之) いわゆる社会福祉施設には2つ種類があります。施設サービスと、それから在宅サービスというものがあります。もちろん在宅サービスをしっかりと推進していくための人材をしっかりとつくっていかなきゃいけないというのはあります。しかし、介護度が進んで、やっぱり入居されていらっしゃる方、それから障がいを持っている方で入居されている方、そういう施設がありますけれども、そういう施設は一月、電気代なんていう話をさせていただきますと、もう1.6倍ぐらいになっている、そういう現状があるんですね。ということは、それをきちんと支えていくための事柄をちょっと考えていきますと、もしかしたらこの事業運営をしっかりとしないと本当の意味で人材不足と相重なって、様々な事柄を考えたときに非常に厳しい状況になる。これがもしももうやめていくということになると、地域づくりの中の根幹で私はあると思うんですけれど、そういうそれぞれのところにあるものがやっぱり減っていく。それの最たるものが特別養護老人ホームであったりいろいろあると思うんですけれど。様々なところの実情をしっかり考えた上で、様々な施策、そういうものを照らし合わせた上で考えていっていただくと大変うれしいなという具合に思っているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答④(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) それでは、4番目の質問に入ります。
 人口減少社会において様々な業種で人材確保に苦慮している実態があります。UIターンに対する様々な取組に合わせて、外国人労働者が地域の暮らしに溶け込み、働きやすい環境を構築できるようなプラットフォームづくりと支援策をそろそろしっかりと構築していくために検討すべきだという具合に思いますが、いかがでしょうか。

◎産業経済部長(松浦徹) 本市におきましては、外国人の方が地域の暮らしに溶け込めるように、令和3年3月に多文化共生推進プランを策定させていただきまして、多言語で生活情報を発信しているほか、休日の生活相談会、防災講座、交通安全講座などを開催し、外国人住民との共生社会の実現に取り組んでいるところでございます。
 また、市内で就職していただきましたインド人のIT技術者の方々と本市のインド人国際交流員が食事会を企画するなど、インド人コミュニティーにおけるつながりづくりに努めているところでございます。
 一方、外国人労働者の雇用を検討されております事業者に対しまして、社内標識類の設置ですとか受入れのための施設改修費などが支援対象となります国の人材確保等支援助成金ですとか、職場の環境整備などが対象となります県のいきいき職場づくり支援補助金などのメニューを紹介しておりまして、これらを活用していただくことで外国人の方々が気持ちよく働ける環境の整備を進めてまいりたいと考えております。

◆16番(岩本雅之) 外国人の方が地域の中で、このまちでしっかり住んでよかったなと、そしてここでまたずっと住んでいこうというような気持ちになってもらうためにとっても重要だなと思っているのは、やはり僕はコミュニケーション、しっかりとした交流、それから自分たちがここで受け入れられているんだという、そういう実感だという具合に思っています。観光なんかも実は一緒じゃないかと思うんですけれど、いわゆる言語的コミュニケーションとは別に非言語的コミュニケーションを進めていくために必要なことはたくさんあろうかと思うんですけれど、こういうことは実は日本全国いろいろと調べてみますと、大きい都市よりも小さくて本当に物すごい人口が少ないところが先進的に外国人の方とどういう具合な形で一緒になって生活していくかということを本気で考えて、そして一緒になって考えていくということなんですね。やっぱり大きい小さいは関係ない。きっちりやっているかどうか、熱があるかどうか。それを考えたときに、私は本気で外国人の方と一緒に暮らしていきたいという思いがある、そういうような方にしっかり松江の中でつながってやっていっていただくと大変うれしいなという具合に思っているところでございます。
 ちなみに、今福祉業界においては、今はベトナムの方であったりインドネシアの方であったり、そういう方が多いんですけれど、これから先は人口も中国を抜いてインドが爆発的にもう人口が増えていることもあって、やはりインドの方についてはしっかりとこの中で、ITだけではなくて様々な業種でいろいろと考えていくための一つかなと。そして、経済交流にもつながるんではないか、そういう具合に私は思っているところでございます。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答③(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) 最初に人口のところ、ちょっと皆さんに見ていただきましたけれど、人口が減っていくと同時に、その地域づくりの中において松江市の中においても関係人口をしっかりと考えていくことはとっても重要なことではないかなあという具合に思っています。そのことを踏まえながら、3番目の質問に入りたいという具合に思います。
 持続可能でコンパクトな地域づくりは、そこで暮らす住民が主体的に関わりを持つことが肝要であると、少しでも地域課題の解決につながることが重要だという具合に思っておりますが、住民にとって魅力ある政策を計画、実行するため、今後市全体でどのように取り組んでいくのかお伺いをします。

◎市民部長(小松原紀子) 地域課題の解決のためには、住民の皆様がそれぞれの地域づくりに主体的に関わっていただくことが重要であり、そのために他地域における取組状況を共有することは有意義と考えております。本市では、令和3年度から、地域がどのような問題を抱え、どのように問題解決に取り組んでいるかといった情報を共有すべく、町内会・自治会連合会と共催でまちづくりを考える日を、また令和4年度からは、市民活動、地域活動のアイデアを提案できる場を提供し、市民、NPO、民間企業、行政などが知恵を出し合ってつながっていく、まちづくりでつながる日を開催しています。
 活動拠点を探していた団体がまちづくりでつながる日に参加したことで、利用可能な空き家提供を受けることができたとの報告も受けており、成果が上がり始めているものと考えております。
 今年度で3回目となるまちづくりを考える日については、関係者から、今まで地域づくりに関わったことのない若い人に参加してほしいとの意見が出ていることから、平日開催から週末開催に日程を変更し、島根大学などを通じて若い年代の参加を呼びかけることとしています。
 本市としては、まちづくりを考える日とまちづくりでつながる日でのアイデアや成果を市役所のみならず社会福祉協議会などの関係機関や民間事業者などと共有することで、地域の活性化につなげていきたいと考えております。以上でございます。

◆16番(岩本雅之) ありがとうございます。大体こういう話をしたときに、まちづくりでつながる日の話が出てきます。それで、私はこれは松江市がやった中で非常にすばらしい取組の中の一つだという具合に思っています。さらにこれをしっかりと捉えて考えていくために、私が思うに、いわゆるそこに人が集まっていろいろなことを考えていく、それから実際に出てきたものをどのような形で皆さんに共有していくか。それこそ若い人が集まってくるわけだから、しっかりメタバースであるとか、それから皆さんが通常、障がいがあろうがなかろうが、小さい子どもであろうが、高齢者であろうが、集まって会議ができるようなそういう広場、場所をぜひプラットフォームとして、福祉のプラットフォームとして、それから地域づくりのプラットフォームとして考えていって、そしてそこにしっかりとそれぞれの考え、そういうものをちゃんとみんなで共有して確認して、また参考にできるという具合な形のサイトの構築と併せ持って考えていけるとすごくいいんではないかなという具合に思っています。
 実際に、島根大学もそうですし、県立大学もそうですし、各種専門学校もそう。それから、高校生もそう。中学生も。地域に出てフィールドワーク、それから社会課題の解決に向けてということでいろいろな取組をもうやっていらっしゃいます。しかし、それが実際にどのような形でどういう成果があり、そして持続可能な形にするためにはどうしたらいいかというような事柄について、やっぱりきちんとみんなで検証する必要がある。私は、そういう具合に思っているところでございます。ぜひそのような形で進めていただくとうれしいなと思っています。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答②(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) それでは、2つ目、人口減少の社会の中で、線引きに代わる土地利用制度は、コンパクト・プラス・ネットワークの概念を明確にした上で、具体的に制度設計をする必要があるという具合に考えます。持続可能なコンパクト機能を行政だけで検討するのは限界がありまして、地域住民や民間事業者と連携した公益的な取組を主体とした土地利用制度をしっかりと検討すべきだという具合に思いますが、いかがでしょうか。

◎都市整備部長(井上雅雄) 地域住民や民間事業者と連携して公益的な取組を主体とした土地利用制度を検討すべきというところでございますが、新たな土地利用制度に関しましては、「松江市総合計画-MATSUE DREAMS 2030-」に掲げる将来のまちのかたちとしてコンパクト・プラス・ネットワークの構築により、市域内のバランスの取れた発展を目指すこととしております。その考えを念頭に置いて制度設計を進めてまいろうと考えているところでございます。
 先ほど野々内議員にお答えしたように、新たな土地利用制度については、同制度のうち、線引きなど重要事項について決定権を有する島根県と協議し検討を図ることとなりますが、現行制度については特に市街化調整区域において分かりづらく使いにくい制度となっており、この点が解消されるよう再構築してまいりたい。その際には、本市の目指す「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」の創造に向けて新たなチャレンジができ、その意欲が高められる制度となる必要があるものと考えております。
 今後、市民の皆様や民間事業者からの御意見も伺いながら検討を進めてまいるという予定にしております。以上でございます。

◆16番(岩本雅之) ありがとうございます。新たなチャレンジでございますけれども、私は福祉の関係の事柄、地域福祉のまちづくりということで、それを一貫してさせていただいておりますけれども、最近では社会課題の解決、このことに関心がある若者が物すごいたくさん増えていると。それから、コミュニティーソーシャルワーカーというものがございますけれども、この講座はもう締切りをする前にもういっぱいだというような現状があります。つまり、地域の中の社会課題の解決に向けてしっかりと汗をかいていきたいという方がたくさんいらっしゃる。そういう中において、しっかりとコンパクト・プラス・ネットワークの概念の中にそういったやる気のある方々をいかに入れていくかということが問われてくるのではないかなと、私はそういう具合に思っているところでございます。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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人口減少社会への取り組みに関する質疑応答①(令和5年第3回6月定例会 06月27日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和5年第3回6月定例会 06月27日

◆16番(岩本雅之) おはようございます。志翔の会の岩本でございます。
 私自身、非常に、この間10年表彰を受けさせていただいて、この10年間、松江市のために一体どこまでのことができたんだろうかということを考え、また自分にできることは一体何か考えながら……。
 そういたしますと、私自身、10年たちましたけれども、また一生懸命これからも頑張ってやっていきたいという具合に思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、私は人口減少社会への取組について、7つの視点から質問させていただきたいという具合に思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、スライド1つ目でございます。(モニターを示す)
 私は、Matsueオープンデータバンクを参考にいたしまして、2015年から松江市の人口、世帯数、高齢化率を比較分析するサイト「地域30まつえ」を運営させていただいています。
 次のスライドをお願いします。
 2015年6月30日時点で松江市全体の人口でございますけれども、20万5,008人、2023年2月28日の時点では19万7,354人になりまして、この約8年間で7,654人減少しているという事実があります。
 なお、65歳以上の高齢化率では、27.46%が今30.3%に達しているということでございます。
 次、お願いします。
 このサイトでは、松江市は29公民館区あるわけでございますけれど、公民館単位の人口推移も比較分析をしております。これを見られますと、川津の地域1万6,151人、そして大野の地区でございますけれども、これは2023年2月28日時点ですけれど、1,110人でございます。
 そして次、高齢化率、これで見ますと、美保関地域は2023年2月28日時点で実に47.74%になります。最近では、2位の大野のほうがまた高齢化率が上がって、順序が逆転しているというような現象がありますけれども。今、現状がこういう状態であるということでございます。
 松江市として、人口増に向けた各種政策を進めていらっしゃるという具合に思いますが、私は同時に、人口が緩やかに減少していることに対する事実を基に、やはり自覚と責任をそろそろ持って、持続可能な地域社会の在り方を検討していく時期だという具合に思っておりますが、いかがでしょうか。

◎理事(爲國岳彦) 「松江市総合計画-MATSUE DREAMS 2030-」では、2060年に18万人の人口維持を目標に掲げ、安定した市民生活を維持するため、若い世代の人口増と出生数の回復を図り、バランスの取れた年齢構成への移行を目指すこととしております。
 また、将来にわたって生活に必要なサービスを維持する持続可能な地域づくりに向けて、土地利用制度の見直しや、今年度策定する地域公共交通計画に基づく施策に取り組むとともに、市街地や集落など既存のコミュニティーを様々な形で結ぶコンパクト・プラス・ネットワークの形成を進めることで、市域内のバランスの取れた発展を導くための検討を進めてまいります。

令和5年9月1日発行 まつえ市議会だより第56号(5月臨時会・6月定例会)

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地域の生活課題解決に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 最後の質問になります。地域の生活課題の解決に向けて、6つの質問をさせていただきたいと思います。
 もう既にここにいらっしゃる方は当然のことであると思われるかもしれませんが、私自身、やっぱり地域の課題を解決していくことが非常に松江市にとってはとっても重要で、その施策が松江市の総合計画とどう絡んでいくのか、様々な事柄が今後示されていかなければならないという気持ちで質問させていただきます。
 地域の福祉活動計画の中において、住民の皆様が様々な形で、これは課題としてぜひ考えてくださいという項目でもありますので、しっかりと答えていただければうれしいと思います。
 1つ目、買物支援の在り方はどうあるべきかをお伺いします。
 2つ目、移動支援の在り方はどうあるべきかをお伺いします。
 3つ目、情報難民についてどう対応していくのかをお伺いします。
 4つ目、具体的に地域に必要な社会資源とは一体何なのか、これをお伺いします。
 5つ目、SDGsの視点でどのような活動が求められているのかをお伺いします。
 6つ目、松江市が進めるコンパクト・プラス・ネットワークとの関連性は一体どういうところにあるのか、これをお伺いしたいと思います。
 いずれも地域福祉のまちづくりを進める上において重要な視点であると思いますので、松江市民に分かりやすく御答弁いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

◎市長(上定昭仁) 次に、地域の生活課題の解決に関して、買物支援の在り方はどうあるべきかという御質問でございます。
 買物支援につきましては、現在スーパー、コンビニ、生鮮食品を扱う商店などが立地しておらず、買物が不便な地域を対象として、民間事業者が移動販売を実施する際に必要となる車両購入費を補助する制度を設けております。
 他方で、今年8月に実施した町内会・自治会の役員と公民館長との意見交換会では、移動販売がいずれは必要になると思う、あるいはスーパーが少ないため不便といった意見が寄せられているところでございます。
 日常的に買物できる生活環境は、地域で暮らし続ける上で不可欠であることから、引き続き民間事業者の実施する移動販売や宅配などの取組を後押ししてまいります。

 また、移動支援の在り方についてでございます。
 買物、通院、通学などのための移動手段の確保に関して、特に高齢者、障がい者、学生にとっては、生活する上で欠かせないものであり、地域における課題になっていると認識しております。
 地域住民の移動手段としては、路線バスや電車など公共交通機関が基本となるものの、それらが行き届かない地域において、生活の利便性を確保するため、民間のタクシーや地域の互助、お互いに助ける互助による移送サービスの提供も有効な方法と捉えております。
 そこで、本市としては、高齢者や障がいのある方に対して、路線バスや一畑電車の運賃の割引制度を設けるとともに、健康維持に必要な通院に利用するタクシー費用を助成することにより、経済的負担の軽減や外出の促進を図っております。
 また、地域においてユニークな移動手段を確保した事例としては、社会福祉法人と地域住民との連携によるグリーンスローモビリティの運行や、移送支援ボランティアによるマイカーを使用した地域住民の支え合い活動など、先進的な取組も行われております。
 なお、地域の住民団体が行う移送活動を支援するため、昨年度、高齢者移送活動支援補助金制度を創設しておりまして、さらなる周知を図ってまいります。
 移動支援につきましては、地域によって高齢化の進展度合いや公共交通網の整備状況といった、生活環境やその課題は様々であることから、その地域の実情に応じた取組を支援したいと考えているところでございます。

 次に、情報難民についてでございます。
 まず、市政情報に関しましては、市報松江をはじめ新聞、テレビ、ラジオ、屋内告知端末おしらせ君、インターネットなどあらゆる媒体を通じて発信しております。
 このうち、市報松江につきましては、漫画によって注意事項などをお知らせするまんが広報を取り入れるなど、分かりやすさに工夫を凝らしております。
 また、本市ホームページにつきましては、来年2月に全面的にリニューアルすることを予定しておりまして、利用者目線の分かりやすい画面構成とし、さらに検索機能を強化することで、知りたい情報に速やかにたどり着けるよう準備を進めております。
 加えて、デジタル化に慣れていない高齢者の方を対象として、今年度から本市の出前講座の内容に、スマホ教室を追加したところでありまして、8月から11月末までに13回開催し、延べ151名の方に受講いただいております。
 なお、昨年4月に島根町で住宅火災が発生した際、住民の方同士で声を掛け合ったことにより人的被害を免れたというケースや、昨年7月の豪雨時に朝日地区において、地区災害本部と町内連絡員の情報共有を、メッセージアプリのLINEを活用してスムーズに行ったケースなども踏まえて、災害時の情報伝達には、地域での助け合いが不可欠と考えておりまして、住民同士のネットワーク強化にも取り組んでまいります。

 また、地域に必要な社会資源とは何かというお尋ねもございました。
 平成28年に実施しました都市マスタープラン策定のための市民アンケートでは、拠点とすべき地域に不可欠な施設の第1位に、病院・診療所が上げられております。その次に、食料品・日用品販売店と行政サービス窓口が上がっておりまして、日常生活に必要な機能やサービスを岩本議員がおっしゃいます社会資源と捉えまして、維持することが必要と考えているところでございます。

 続いて、SDGsの視点でどのような活動が求められているのかという御質問でございます。
 SDGsは、世界的な課題を解決するための国際目標であると同時に、人口減少と高齢化が進む自治体や地域にとっても、従来の手法では課題解決が難しくなる中で、持続可能な社会をつくるためのヒントを与えてくれる有効なツールであるものと考えております。
 SDGsには、まちづくり、産業振興、パートナーシップなど、本市が目指す将来の姿と重なるところがたくさんございます。例えば、地元の商店で買物したり、近所にある施設を住民が積極的に利用することが、SDGsの8番目のゴールであります「経済成長と雇用」を守ることに寄与し、11番目のゴールが目指す「持続可能な都市」にもつながります。
 また、一人では乗り越えるのが難しい課題であっても、身近な仲間や知り合いの事業者などと協力し合うことで、解決の糸口が見つかる可能性があり、これは17番目のゴールでありますパートナーシップとつながっております。
 SDGsの達成に向けた取組は特別なものではなく、私たちが日頃から松江をよりよいまちにしたいと思い取り組んでいる活動の延長線上にあると言えるものと考えております。
 将来を担う若い世代、地域外のサポーター、チャレンジ精神や熱意のある人材などと連携し、持続的に地域課題の解決に取り組むことが、地域の発展を実現し、SDGsの達成に貢献できるものと確信しております。
 本市としましては、市民の皆様と一緒にオール松江市でSDGsを推進したいと考えておりまして、地域や学校などの身近なSDGsの取組について、情報をお寄せいただければと考えております。

 最後に、コンパクト・プラス・ネットワークとの関連性について御質問をいただきました。
 コンパクト・プラス・ネットワークは、中心市街地と周辺部・旧町村部において、商店、医療・福祉施設、学校といった生活サービス機能や住宅機能を備えた市街地や集落を維持し、相互に交通ネットワークでつなぐという考え方でございます。
 岩本議員のおっしゃる地域福祉のまちづくりを進める上でも、地域にある課題と向き合いながら、このコンパクト・プラス・ネットワークの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
 以上、岩本議員の代表質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

◆17番(岩本雅之) 丁寧な答弁をしていただきましてありがとうございました。
 やっぱりここにいる全ての皆さん、それから市民の皆さん、様々な方がしっかりとその関わりを持ってしっかりと進めていくべきものであると認識しております。ぜひその思いが伝わるように、私自身もいろいろな方々に説明していきたいと思っております。本当にありがとうございます。以上でございます。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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関係人口の創出に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に入ります。
 関係人口の創出について、「縁雲」などを通じてつながり・コミュニティーが生まれています。今後、松江式ワーケーションやノマドワークに期待することは一体何なのかをお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) 次に、関係人口の創出につきまして、松江式ワーケーションやノマドワークに期待することの質問をいただいております。ノマドというのは、遊牧民のことで、場所を選ばないと、場所をこだわらないといった働き方がノマドワークだと認識しております。
 岩本議員御指摘の「縁雲」につきましては、今年9月に市内の民間ホテルにおいて、レンタルオフィスの機能やコワーキングスペースを持つ拠点として整備されたものでございます。
 現在この「縁雲」では、松江式ワーケーションへの参加企業と地元学生、地元企業との意見交換会や地域交流会を行うなど、関係人口の増加や地域課題の解決に向け取組の拠点となっているものと理解しております。
 また、御指摘いただいたノマドワーク、あるいはノマドワーカーの方々は、場所にとらわれず働くことができるため、通常のデスクワークでは接点を持つことのない、ほかの企業や異業種の方と出会うことができ、貴重な情報にアクセスできたり、人脈が広がるなどの化学反応が生まれ、新たなビジネスの創出や副業機会の発掘にもつながるものと感じております。
 このように多様な働き方が広がり、一方でイノベーションによって生産性の向上が実現する中で、意欲や能力を存分に発揮できる社会環境になることが、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少など、社会課題の解決に向けた糸口になるものと期待しております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

www1.city.matsue.shimane.jp/gikai/dayori/

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matsue.media-streaming.jp/recording/meeting/detail/375

水辺の公園に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に移ります。
 水辺の公園利活用について、大規模なイベントや社会実験は大切なことだと思いますが、ふらりと市民が日常的に訪れたり、気軽に少人数でも利活用できるようにすることも私は大事だと思っております。持続可能に考えていけば、そこに日常から集えるような場所にしていくことも重要だと思います。そういった点において、必要な視点をお伺いいたします。

◎市長(上定昭仁) 次に、水辺の公園につきまして、市民が日常的に訪れたり、気軽に少人数でも利活用できるようにするために必要な視点をお尋ねいただきました。
 水辺の公園では、市民の皆様が日常的にジョギングやウオーキングを楽しんだり、夕日を眺めたり、思い思いの充実した時間を過ごしていただいております。
 一方で、令和2年度に公園利用者向けのアンケートを実施しましたところ、水辺の公園で日常的に飲食できる環境や、夕日を撮影できる環境が整えば、満足度の向上につながるとの結果が出ております。
 それを踏まえて、岸公園において民間事業者によるサンセットカフェの社会実験を行い、好評を得たことから、今年4月からカフェを常設店舗として営業を開始いたしております。
 今後、岸公園では、さらなる魅力向上を図るため、今年度中に出店エリアの拡張とキッチンカー設置エリアの整備を行うこととしております。
 また、宍道湖北岸におきましても、現在進めている護岸整備と、令和6年度の完成を予定する千鳥南公園の改修によりまして、小さな子どもでも安全に遊べる空間を整備する計画でございまして、工事完成後は、写真や動画の撮影スポットとしても魅力的な景観を提供できるものと考えております。
 そのほかの水辺の公園につきましても、社会実験やイベントの開催などを通じて、それぞれの魅力を高め、市民の皆様が公園間を、公園の間を回遊する仕掛けをつくることで、一帯としてのにぎわいの創出に努めてまいります。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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