島根県知事公舎の活用に関する質疑応答(令和6年第4回6月定例会 6月17日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和6年第4回6月定例会 6月17日

◆16番(岩本雅之) 次の質問に入りたいと思います。
 島根県知事公舎の活用について。
 これも様々な形で今報道されていますけれども、私は今回、松江市の手話言語条例制定を機会に、障がいのあるなしにかかわらず、誰もが夢を持って働ける場所のシンボルが必要だと思っております。
 コロナ禍ではありましたけれども、この知事公舎の活用については、島根県立大学の学生が聾学校の皆様と一緒に手話カフェというのを実は県知事公舎でされたということでございます。これは県のほうと一緒になってやられたということでございます。いろいろな様々な若い人のアイデアとか、いろいろな事柄があって、本当にいろいろな多様な方が観光で訪れたときに、とてもいい取組だったんではないかなと思っているところでございます。
 それで、この県知事公舎の活用策として、1つは、観光に来られた方というのは、いろいろな方々がいらっしゃいます。観光バリアフリー、この考え方を基に支援を考えていくと。最初の質問で、公共交通の関係の話をしましたけれども、いろいろな方々が来られる上において、多様なモビリティーというものもしっかり考えて、それをきちっと生かしていけるような基地機能も含めながら、何か考えていくことはできるんじゃないかなと思います。それが1つです。
 2つ目でございます。福祉のエコシステムの構築につながるセレクト商品の製造と販売ということでございます。いつだったか、ちょっと自分も忘れましたけれども、質問をちょっとさせていただいたことがあります。その中で紹介させていただきましたけれども、京都府において公共複合施設、ハートプラザKYOTOぶらり嵐山というのがあるんですね。これは障がいがある人が作るほっとはあと商品の紹介と販売を京都ならではの様々な商品を開発して、それを障がいがあるなしにかかわらずということでされています。ここに訪れる方というのは、障がいのある方が作っている商品というわけではなくて、ブランドとして、ああいいなと思うから、その商品を買われるということで、今では本当に様々な方々がしっかりとしたそういうセレクト商品ですね、そういう製造とか販売とかして、それが様々な生きがいにつながるということをやっているということでございます。ぜひこの地域、この県知事公舎があるここは、そういうようなことがあって何かあそこら辺のところでいろいろな形で福祉のエコシステムの構築につながるような、そういうようなことをして、新たなお土産商品を開発したり、一緒になってやっていくんだというようなこと。これが最終的には、見える化している、見える化を進める職人商店街の広がりとか、様々な方々の参画、こどもから、それから学生から、それから地域、市民の方々、いろいろな方々が参画することにも、促進をしていくんではないかと思っているところでございます。
 それから、観光客に対するおもてなし拠点の整備ということで、こういうような機能も持てるんではないだろうかと。松江は、松江らしさとか、おもてなしとかという話をするんですけれど、意外に何といいましょうか、おもてなしをしていただけるような場所が少ないなというのをすごく思っていまして、皆さん御承知のように、やっぱりいろいろな様々な方々が休憩をし、そして休憩をしたときに、地元の人と話をする場所、そこで、いや、こういうところがいいです、ありますよ、わっはっはと笑いながら、いろいろな様々な形でゆったりとした観光案内を演出するという感じのことがあってもいいんじゃないかな。そこでお茶だとか和菓子だことの、そういうものをできたらすごくいいんじゃないかなと。そういうのを民間の力とか、いろいろなものを借りながら休憩、おもてなしトーク、それからトイレもありますよね。トイレ、今現状においていろいろなものがありますけれども、しっかりと様々な方々が休憩しながらゆっくりと過ごしていけるような形のものを意識していくといいんじゃないかなと思っています。
 この3つの視点を基にしながら、大体こういう話をすると、経済団体だけの話になるんですけれど、経済団体だけではなくて、幅広く島根県と、それから福祉団体、それから教育機関というところと一緒になって検討を進めていったらいいのではないかなと思います。県がやるとか、市がやるとかということではなくて、やっぱり一緒にやっていくということがとても僕は重要だと思っていまして、しかも建て直すとか、そういうことではなくて、今あるものをしっかり利活用しながら、でき得ることをみんなで考えながら進めていくというのがとてもいいと思っているところでございます。ぜひこの事柄をきっかけに何かこの県知事公舎についての活用ということを少しでも市民のために、それから観光客のためにおもてなしをする松江市なんだということを広げていけたらいいんじゃないかなと、それを考えるきっかけにしていただければいいんじゃないかなと思っています。
 私の会派の代表質問は以上でございます。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)

◎市長(上定昭仁) 次に、県知事公舎につきまして、こどもや地域など、誰もが関わることのできる活用方策を経済団体のみならず、福祉団体、教育機関などと一緒に検討してはどうかとの御提案をいただきました。
 島根県が所有しております知事公舎につきましては、伝統美観地区であります塩見縄手地区に立地しております。松江城周辺を回遊する際に立ち寄ることのできる好立地であることに加えまして、敷地内から直接松江城を望むこともできます。利用価値の高い、ポテンシャルの高い土地・施設であるものと認識をしているところでございます。
 現在、この立地・景観を生かした官民連携による利活用方策につきまして検討を行っているところでございまして、岩本議員から御提案をいただきました観光バリアフリー支援、福祉のエコシステムにつながるセレクト商品の製造と販売、おもてなし拠点の整備といった御提案につきましても、参考にさせていただきまして、7月末を目途に具体的な活用案を取りまとめて、島根県に回答したいと考えているところでございます。
 以上、岩本議員の代表質問に対します私の答弁とさせていただきます。

◆16番(岩本雅之) 丁寧な回答をいただきましてありがとうございます。
 1点だけ、これ意見でございます。大野地区に隣接しているところで、出雲の平田の伊野地区というのがございます。ここにいらっしゃる方もよく御存じの方がいらっしゃると思います。伊野地区の住民の皆さん、物すごく勢いがあって、物すごい地域づくりに活躍されていらっしゃる方がございます。やっぱりこういうような方と、本当僅か隣が大野でございますので、何かアイデア、ヒント、一緒になって地域づくりを進めるとかということも考えたりする一つのいいあれだなと思いますので、ぜひ隣接する地域がどういうような人がいて、どういうような生活資源があって、どういうような営み、暮らしをしているのか、そういうようなことも含めて一緒になって考えていくといいんじゃないかなと思います。すいません、意見でした。本当にありがとうございます。

令和6年9月1日発行 まつえ市議会だより第60号(4月臨時会・6月定例会)

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