新庁舎の利活用に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に移ります。
 新庁舎の利活用について、大きく4点についてお伺いしたいと思います。
 今、新庁舎の工事がしっかりと進んでおります。この新庁舎の工事の様子を見たある市民の方からは「いよいよこの新庁舎ができて、そして松江市が変わるような気がする。本当に新庁舎を利活用するためにみんなでできたらいいな」というような話をしていらっしゃいました。
 それでは、大きく4点についてお伺いします。
 1つ目、日常的に市民が利活用できる公共スペースはどこになるのでしょうか。また、今後準備していくこと、考えていかなければならないことは何なのかをお伺いします。
 2つ目の質問です。新庁舎は様々な松江市の計画の上で欠かせない存在だと思っております。松江市の拠点としてどのような機能が考えられるのかをお伺いします。
 3つ目、立地場所を生かしたまちづくりについてどのようなことを検討していらっしゃるのか、それをお伺いします。
 4つ目、福祉的な視点で計画していることや配慮すべきことは何なのかをお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) 次に、新庁舎の利活用につきまして、市民の皆様が利活用できる公共スペースはどこになるのかといった御質問をいただいております。
 こちらのパネルも併せて御覧ください。(パネルを示す)
 まず、新庁舎におきましては、市民の皆様に御利用いただける公共スペースを、行政事務の妨げにならない範囲でではございますが、可能な限り開放したいと考えております。
 令和7年秋の第2期供用後には、こちらにあります2階から5階までのテラス部分、この茶色のところの、これイメージこちらでございますが、この部分と、そして屋上、それから1階、2階の多目的スペース、この少し黄色いオレンジがかった部分ですね、イメージはこちらです。ここを市民の皆様にも利用いただけるエリアとする予定でございます。
 またあわせて、これは1階入ってすぐのところのイメージなんですが、この青い部分が東西通路という言い方をしております。この東西通路と2階の東側の会議室4室、ここの赤い部分ですね、それとその周辺エリア、少し薄い赤い部分と、このスペースも市民の皆様に利用していただける市民交流エリアとする予定でございます。
 来年5月の第1期の供用開始時点では、第2期建設工事が引き続き隣接して行われておりますので、こちらの2階のテラスの部分ですね、それから東側会議室の1部屋、この辺りなんですが、この辺りのみがまず開放する方向でスタートすることとなります。
 そして、その上で供用後の状況を見ながら、可能な範囲で、可能な部分は開放する方向で検討してまいりたいと考えております。
 今後、市民の皆様から御意見をいただきながら、公共スペースや市民交流エリアの利活用方法やそのルールについても定めていきたいと考えております。
 新庁舎の利活用につきまして、どのような機能が考えられるかといった御質問をいただいております。
 新庁舎が備えるべき機能の在り方につきましては、これまで基本構想、基本計画を策定する中で、8種類の機能として整理をしております。
 まず、基礎的な機能として、市民応対のための窓口機能、議員活動の場である議会機能、防災・災害対応拠点としての防災機能、職員が行政事務等を行う事務機能の4種類を区分しております。
 さらに、新しい機能として、市民交流エリアなどの市民交流・協働機能、コンビニエンスストアやカフェなどを想定した利便機能、全ての来庁者が分かりやすく使いやすいユニバーサルデザイン、再生可能エネルギーの有効活用と環境を考慮した環境配慮機能の4種類を定義しております。
 これらの8種類の機能を実施計画に盛り込み、現在建設工事を進めているところでございます。
 また、立地場所を生かしたまちづくりについて御質問をいただきました。
 新庁舎の利活用方法につきましては、市民の皆様、民間事業者の皆様などと対話しながら検討したいと考えております。
 その手法としては、新庁舎の担い手作りワークショップを開催して、新庁舎の機能や立地場所を生かした利活用策を検討することを予定しております。
 そして、第1期供用開始後は、ワークショップの成果を生かし、試行的に新庁舎を利活用していただきながら、効果的かつ効率的な方法をさらに検討してまいります。
 新庁舎は、宍道湖岸や末次公園、千鳥南公園、松江しんじ湖温泉駅と温泉街に近接した立地にあることから、それぞれの施設と連携することで相乗効果が発揮され、魅力あるまちづくりが実現できるものと考えております。
 そのため、現在取り組んでおります水辺の利活用のための社会実験や、湖畔公園の整備と利活用の検討、MATSUE観光戦略プランの策定など、他の事業とも連携しながら、周辺エリア一帯としてのまちづくりを進めてまいります。
 続いて、福祉の視点で計画していること、配慮すべきことについてでございます。
 先ほどお答えしましたとおり、新庁舎は新たな機能として、障がいの有無や性別、年齢などにかかわらず、誰もが分かりやすく使いやすいユニバーサルデザインを採用しております。
 具体的には、雨にぬれなくて済むよう、正面出入口付近の軒下スペースに思いやり駐車場を設置すること、車椅子を利用する方も安心して通行できる余裕のある幅の通路を確保すること、来庁利用の多い1階に多目的トイレを2か所設けることなどの工夫を施すこととしております。
 また、各課の配置と業務内容、トイレ、会議室などの場所を表示するサインにつきましては、来年5月の第1期供用開始時は仮のデザインで設置し、実際に新庁舎を訪れた市民の皆様に御意見をいただいた上で、デザインや設置場所を修正・改善してまいります。
 こうした取組によりまして、来庁される全ての方にとって分かりやすいユニバーサルデザインを確立し、令和7年秋の第2期供用開始時に採用したいと考えております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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