松江市総合計画MATSUE DREAMS 2030における5つの柱に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 皆さんおはようございます。志翔の会の岩本でございます。代表して質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず初めに、松江市の総合計画であるMATSUE DREAMS 2030の5つの柱についてお伺いしたいと思っております。
 市長のほうでも、それから執行部の皆さんでも、非常に松江市民の皆さんに丁寧に説明して回っていらっしゃると思いますけれども、いよいよもって、このMATSUE DREAMS 2030、この事柄についてしっかりと動かしていかなければならない時期が来ているんではないかと思っております。
 そういたしますと、第1に、「しごとづくり」につきまして、産業振興、起業・創業や観光振興、商店街の活性化、農林水産業振興に寄与する取組だと認識しております。そろそろこの4つのチャレンジをまとめる主軸が私は必要ではないかと感じております。
 そこで、分かりやすく主要施策であるMATSUE起業エコシステムの名称を変更して、誰もが自由に未来を創造し、どのステージからも参画できるようにするための仕組みづくりが必要ではないかと思います。今後の主軸の在り方について、まずはお伺いいたします。
 次に第2、「ひとづくり」につきまして、共生社会・地域コミュニティ、それからワーク・ライフ・バランス、子育て支援、教育、この3つのチャレンジですが、こちらも分かりやすい主軸が必要だと思っております。
 私はグローバルな視点でもある地域課題の解決に向けた取組を主軸に捉えて、それぞれのものをしっかりと考えながら進めていけたらいいんではないかと思います。松江を思う「ひとづくり」をまとめる主軸をどう考え、何を目指しているのか、それをお伺いしたいと思っております。
 第3に、「つながりづくり」について、歴史・伝統・文化・芸術、それからスポーツ、人材育成・還流、関係人口、副業・兼業人材の4つのチャレンジですが、この事柄につきましては、常に世界とか、それから日本を意識した取組や行動、松江のPRが必要ではないかと私は思っております。
 小さなつながりを緩やかに広げるように、そして誰もがそれぞれの関係性の中で発揮する能力を生かしていくことこそが重要であると思います。
 先般のワールドカップのサッカーにおきましても、日本代表としてそれぞれのチームで活躍している人が日本のためにということで集まって、そして関係性の中で発揮する能力、これをしっかりと考えながら進めていっていると私は思っております。ぜひ、この「つながりづくり」の中で大切だと思うことは何なのかをお伺いいたします。
 次に第4、「どだいづくり」につきまして、自然・環境、安心・安全、社会資本整備、まちなみ・公園の都市デザイン、行財政改革、スマート自治体、水辺・公共交通の都市デザイン、健康・医療の6つのチャレンジがありますが、本当に目に見える形の「どだいづくり」について、市民に分かりやすく、できる限り説明をして、社会実験や実証事業を重ねながら、俯瞰的で持続可能な「どだいづくり」をしていく必要があると思っております。現状の課題を明確にした上で、今後どのように取組を進めていくのかお伺いしたいと思います。
 次に第5、「なかまづくり」につきまして、広域連携のチャレンジについて、人口減少対策を中心に中海・宍道湖・大山圏域を一つのエリアと捉え、自治体の枠を超えて共通の課題に対して共同で取り組むことは大切だと思いますが、課題に向き合うための重要な視点は一体何なのかをお伺いしたいと思います。
 以上、5つの柱について、分かりやすく、市民にも伝わるように、様々な方々が今後関わりを持てるようにお願いしたいと思っております。

◎市長(上定昭仁) 岩本雅之議員の代表質問にお答えをいたします。
 まず、「松江市総合計画-MATSUE DREAMS 2030-」における5つの柱についてお答えをいたします。
 それぞれの柱についてコメントをさせていただきます。
 まず、「しごとづくり」につきましては、人や企業が業種の枠組みを超えてつながりをつくることで、新たなビジネスの創出や既存事業のグレードアップを導くことが重要と考えているところでございます。
 現在、取組を強化しておりますMATSUE起業エコシステムはもとより、Ruby City MATSUEプロジェクト、農水商工連携事業推進協議会などの多様なコミュニティーが活性化し、それぞれが求心力を発揮できるように支援してまいります。
 「ひとづくり」につきましては、岩本議員のおっしゃるとおり、一つ一つの地域課題の解決がグローバルな目標の達成につながることを示しながら取り組んでいきたいと考えております。
 このため、MATSUE DREAMS 2030では、例えば市民活動・地域活動への市民の参画といった目標を掲げた上で、SDGsの11番目のゴール、「住み続けられるまちづくりを」を併記して、密接に関連することが分かるようにするなど、地域課題とSDGsの関係性を記載しております。
 「つながりづくり」につきましては、小さなつながりが有機的に連鎖することで、海外まで含めたダイナミックなつながりを形成できるよう取り組みたいと考えております。
 MATSUE DREAMS 2030において、松江市民のモットーは寛容と市民自らが感じられる2030年の松江をつくっていくことを掲げておりますが、多様な価値観を尊重する地域づくりに取り組み、積極的に情報発信することで、松江の魅力や強みが海外からも注目され、関係性を築き、深められるように努めてまいります。
 「どだいづくり」につきましても、岩本議員のおっしゃるとおり、俯瞰的に捉えること、持続可能なものにすることは重要と捉えております。
 MATSUE DREAMS 2030の中で、将来のまちのかたちとして、市域内のバランスの取れた発展と、中心市街地の再生を念頭に、土地利用制度の在り方を検討することとしております。
 同時に、新庁舎や宍道湖岸の整備、大橋川改修、職人商店街の形成など、それぞれの事業で描く将来ビジョンを結ぶことで、2030年の本市の姿を俯瞰的に捉えてまいります。
 「なかまづくり」につきまして、行政課題に向き合う際に必要な視点として、行政だけで、あるいは各市が単独で解決を導くのではなく、圏域内で活動する住民の方々や各種団体、経済界、学校など、多様な主体が相互にいつでも協力できる関係を築き、共に推進していくことが求められております。
 圏域全体で強い信頼関係を構築することにより、8の字ルートなどの道路整備や、台湾、インドとの経済交流、山陰いいものマルシェによる地産地消、地産外商などにつなげ、各市の魅力や課題を共有しながら、圏域全体のレベルアップを目指したいと考えております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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