デジタル改革関連6法の影響に関する質疑応答(令和 3年第3回 6月定例会 06月29日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 3年第3回 6月定例会 06月29日

◆17番(岩本雅之) 2つ目の質問項目に移りたいと思います。
 国でデジタル改革関連6法が成立し、デジタル庁が9月1日に発足します。これは、各自治体が個別に開発した情報システムを2025年までに標準仕様にすることを目指し、運用経費の3割を削減できればということを、これを目標としていると聞いております。市の行政各部それぞれにどのような今後影響が考えられるのかお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) お話しいただきましたデジタル改革関連6法は、デジタル庁設置法、それから理念を定めたデジタル社会形成基本法、また押印廃止など社会整備に関するデジタル社会形成整備法、そしてマイナンバーと口座をひもづけした公金受取口座登録法並びに預貯金口座管理法、そして自治体システム標準化法の6つの法律で構成されております。このうち最後に申し上げた自治体システム標準化法に基づいて、本市を含む自治体の行政情報システムの標準化が予定されているところは御指摘のとおりでございます。
 本市では現行の行政情報システムについて、来年度から5年間延長する契約を結びまして、この延長の間に、国が予定する標準システム移行について検討を行い、準備を進めることといたしております。この標準化のメリットとしましては、本市単独で調達した場合と比較して経費の削減が見込まれるとともに、開発業者との調整等に費やす時間が少なくて済みますので、職員の業務の効率化にもつながるものと想定しております。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。
 今後、人に優しいデジタル庁、そういうものを目指していかれると聞いておりますけれども、私思うんですけれども、実際にまだスマートフォンでさえ、そして様々なパソコンの更新とか、そういうことにやっぱりついていけない、または実際にそういうことにたけているけれども、自分の思い込みでやってしまって、それが非常に後から様々な事柄のミスとか、そういうことにつながっていくというようなことが、こういった世界ではよくあると聞いております。ぜひ何かこういう新しいことをするに当たっては、こういった事柄にたけている方を民間から出向で呼ぶとか、いろいろな様々な事柄が考えることができると思うんですけれど、そういうようなことで、職員が安心してこういうことに対応ができる体制づくり、何かあったらこの人を呼べばいいんだというようなことで、何かサポートできるといいかなと思っています。
 それで、次の質問としては、これによって市民サービスがどのように向上するのか、また民間事業者に対して何か負担とか、そういうのが起こるのか、どのような影響が考えられるのかお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) 市民サービスの向上という御質問について、イメージをパネルでまとめさせていただいております。(パネルを示す) 
 市民サービスに関して実現が見込まれるものとしましては、このオンラインでの相談の受付が可能となる、またオンラインでの市民アンケートも取れることになると、ワンストップ窓口を設けてタッチパネルで窓口で申請ができるようになると、またキャッシュレス決済や自動翻訳も可能になるといった点が上げられます。そのほかにスマートフォンなどで電子申請ができる、あるいはAIチャットボット、これは人工知能による自動会話プログラムのことを指しておりますが、これによって24時間相談を受け付けられると。また、例えば道路が陥没したといったような情報をスマートフォンでタイムリーに通知をすることができると、そういったメリットが上げられます。こういったことを含めて、今後も市民サービスの向上のために取組を検討してまいりたいと考えております。
 また、民間事業者の方への影響についてもお尋ねをいただきました。押印の見直しや法人番号を利用したオンライン手続の推進などによって、手続負担の軽減が期待されるところであります。今後ともデジタル社会の形成に向けた国の動向、これを注視いたしまして、商工会議所等とも連携をして、民間事業者の皆様への情報提供に努めてまいりたいと考えております。

◆17番(岩本雅之) 丁寧に御説明いただきましてありがとうございます。私は思うんですけれども、実際にさっきもお話ししました高齢者の方はスマートフォンの使い方自体についても分からない方もいらっしゃるということなので、同時にやっぱりこの使い方を教える無料の講習みたいなものがあったほうがいいなということで、いろいろと調べてみたら、総務省のほうから6月からこういった高齢者に関してのスマートフォンの使い方を教える無料の講習会、これを公民館とか、それから全国の社会福祉協議会であったりとか、様々自治会であったり、そういうところで活用して、何かできるようなことを言っております。やっぱり市民サービスを向上するに当たって、こういうことをしていくということであれば、同時にそういったものに少しずつ慣れていただくという機会を設けていくというのはとても重要だと思いますので、ぜひそういったこともお願いさせていただければと思っております。


令和3年9月1日発行 まつえ市議会だより第48号(6月定例会)

令和3年9月1日発行 まつえ市議会だより第48号(6月定例会)

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