決算17件に対する賛成討論(平成27年第4回 9月定例会-10月06日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成27年第4回 9月定例会-10月06日

◆1番(岩本雅之) 真政クラブでございます。
 決算第1号「平成26年度松江市一般会計歳入歳出決算」について認定の立場で意見を述べます。
 まず、政策面において、松江の魅力を生かした住みやすさ日本一の実現に向け、共創のまちづくり推進本部を立ち上げ、部局を超えた取り組みの連携や市民、各種団体などと双方向の情報共有を図られたことは、地域の魅力を発掘し、発信することのみならず、それぞれの地域における課題を整理、分析することにおいても、非常に重要な取り組みであり、評価したいと思います。
 今後も松江は山陰の中核拠点であるという責任と自覚を持ち、将来にわたり安定的な財政運営が行えることを期待して、認定に賛成するところであります。
 次に、ものづくり産業を観光と並ぶ地域経済の柱にする施策ですが、特にRuby City MATSUEプロジェクトの取り組みが徐々に具体的な成果としてあらわれていることは評価するところです。今後は松江発のRubyというプログラム言語を用いてシステムを開発できる人材を育成しながら、一方で観光、医療、福祉、農業、教育など生活全般において分野を問わずITを活用し、社会に貢献できるアイデアを持つ人材を見出していくことが大切であると考えます。これからも発想の転換をキーワードに、積極的な企業誘致や定住、雇用対策を進めていくことを期待して、認定に賛成をするところであります。
 平成26年度は地方交付税の合併算定がえの特例期間が最終年度でした。次年度からの地方交付税の減少を見据え、市債の繰り上げ償還や臨時財政対策債の発行抑制に努められたことは、持続可能な財政運営に向けた取り組みとして評価いたします。
 今後も松江らしい共創のまちづくりを念頭に置き、限られた財源を最大限、効果的に活用していきながら、なお一層の財政健全化に向けた取り組みを期待し、認定について賛成するものでございます。
 決算第13号 松江市下水道事業会計決算について、認定の立場で意見を述べます。
 平成26年度において昭和48年の事業着手以降、市内全域で汚水処理施設の未普及解決に向けて実施してきた下水道拡張事業が完了したことを評価いたします。このことは公衆衛生の観点からも、重要な転換期であると考えます。今後は第1次松江市下水道事業経営戦略プランに基づき安全、快適、清潔な暮らしを支える下水道として維持管理の徹底を図りながら、一層の経営健全化に努めてもらうことを期待し、認定について賛成するものです。
 次に、決算第15号 松江市自動車運送事業会計決算について認定の立場で意見を述べます。
 平成26年度は観光入り込み効果が減少しましたが、市民の利用の増加があったこと、現状維持の定期利用者数であることについて評価するところです。引き続き少子高齢社会に柔軟に対応しながら、バス停待合環境の充実やコミュニティーバスを含む現行路線体系が住民福祉の充実につながることに期待し、認定について賛成するものです。
 最後に、決算第17号 松江市病院事業会計決算について、認定の立場で意見を述べます。
 まず、経常収支では、9年ぶりの黒字会計となったことは、評価いたします。健康寿命日本一に向けた取り組みの中で、必要な人が必要なときに必要な医療・福祉のサービスを受けられる仕組みを構築していくことは、非常に大切なことです。松江市立病院が地域の拠点病院として、その役割を明確にし、急性期病院としての機能を強化することは、松江市内における医療機関同士の連携、ネットワークづくりに欠かせない要素であり、評価いたします。今後中核市への移行による保健所機能とのかかわり方を含め、松江らしい地域包括ケアシステムが構築されるよう大いに期待し、認定について賛成するものです。以上でございます。(拍手)


平成27年12月1日発行  まつえ市議会だより第25号(9月定例会)
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