地域包括ケアシステムの構築に関する質疑応答(平成27年第4回 9月定例会-09月16日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成27年第4回 9月定例会-09月16日
 
◆1番(岩本雅之) 皆様おはようございます。真政クラブの岩本雅之でございます。
 私は、松江市において地域福祉のまちづくりを推進する観点から、地域包括ケアシステムの構築は非常に重要だと思っております。具体的な課題を解決するためのネットワークの形成が、今後このシステムを運用していくポイントではないかと考えております。
 言うまでもありませんが、社会的な背景からお話をちょっとさせていただきます。今から10年後の2025年には団塊の世代の方が75歳以上になり、医療、介護に関するニーズが高まる、これは皆様御承知のとおりでございます。そして、ことしの4月1日に経産省が発表した暮らしやすい市区町村ランキングで松江市が全国トップになり、さらに6月4日に日本創成会議から東京圏の高齢者の移住提言が発表され、高齢者を受け入れる余裕がある41地域の中の一つとして松江市が選ばれたことは、記憶に新しいところでございます。私は、この事柄を前向きに受けとめて、市民が真に安心して暮らしていける松江を考えながら質問をしたいと思っております。よろしくお願いします。
 そういたしますと、松江市が目指している保健・医療・福祉の連携による地域包括ケアシステムについて、その概要をまずは伺いたいと思います。よろしくお願いします。

◎市長(松浦正敬) この地域包括ケアシステムでございますけれども、高齢者が可能な限り自分が住みなれている、その地域にいつまでも安心して暮らすことができるようにという狙いで医療、介護、予防、住まい、生活支援、この5つのサービスを一体的に提供しようというものでございます。今、松江市の高齢化率が27%でございますけれども、今後、御指摘ありましたあと10年たちますと32%を超えることになります。そういう意味でも、地域包括ケアシステムの構築が求められているということだと思います。
 そして、今岩本議員が御指摘ありましたように、松江市は非常に暮らしやすい、あるいは高齢者が移住しやすい環境にあるという高い評価を得ておりますし、また地域力、地域の中でのいろいろな助け合いも、非常に日本の中でも高く評価をされているということでございますので、そういった特性を生かして、松江らしい地域包括ケアシステムの構築に努めていく必要があると思っております。
 具体的には、やはり在宅での生活を基本にしなければいけないだろうと思います。在宅をしながら介護のお世話になると、しかし場合によってはお医者さんにお世話にならないといけないということが、常に在宅になりながら、切れ目なくそういったサービスが受けられることが必要だと思います。しかし在宅だけでは対応し切れない場合もありますので、そうした場合は病院あるいは介護施設がスムーズに利用できるように、あくまでも在宅を一つの基本にしながら、そうした専門的なサービスも受けられるような環境をつくり上げていくことが必要だと思っております。

◆1番(岩本雅之) ありがとうございます。地域包括ケアシステムについては、先ほど市長がお話をされましたように、今後在宅のほうで医療、それから福祉、保健、これがどのような形で連携をして地域包括ケアを考えていくかが重要だと言われております。その上で、松江市で現在策定中であります地方版の総合戦略、それから中核市移行に関する基本的な考え方の中で、地域包括ケアシステムの政策的な位置づけ、それから今後果たさなければならない役割とは一体何であるかを伺いたいと思います。

◎市長(松浦正敬) 現在、地方版総合戦略を策定いたしております。議会の皆様方にもお話をさせていただいたわけですが、その中で5つの基本目標を立てているわけですが、その一つに、時代に合ったまちをつくり安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携することを実現する上で重要な事業の一つとして、地域包括ケアシステムの構築事業を位置づけしているところでございます。
 それから、中核市の移行に関して、どういう取り扱いを考えているかということでございますけれども、この中核市移行に関する基本的な考え方におきましても、健康寿命日本一のまちをテーマとして地域包括ケアシステムのよりよい構築、こういうことを位置づけしております。具体的には、中核市になりますと保健所を設置することになるわけでございますので、先ほど申し上げました地域包括ケアシステムの5つの要素に、保健所を設置することによって、これまで以上に保健所が一つのキーステーションという形で、機能していくことになっていくだろうと思っているところでございます。

◎市長(松浦正敬) 現在、地方版総合戦略を策定いたしております。議会の皆様方にもお話をさせていただいたわけですが、その中で5つの基本目標を立てているわけですが、その一つに、時代に合ったまちをつくり安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携することを実現する上で重要な事業の一つとして、地域包括ケアシステムの構築事業を位置づけしているところでございます。
 それから、中核市の移行に関して、どういう取り扱いを考えているかということでございますけれども、この中核市移行に関する基本的な考え方におきましても、健康寿命日本一のまちをテーマとして地域包括ケアシステムのよりよい構築、こういうことを位置づけしております。具体的には、中核市になりますと保健所を設置することになるわけでございますので、先ほど申し上げました地域包括ケアシステムの5つの要素に、保健所を設置することによって、これまで以上に保健所が一つのキーステーションという形で、機能していくことになっていくだろうと思っているところでございます。

◎市長(松浦正敬) 現在、地方版総合戦略を策定いたしております。議会の皆様方にもお話をさせていただいたわけですが、その中で5つの基本目標を立てているわけですが、その一つに、時代に合ったまちをつくり安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携することを実現する上で重要な事業の一つとして、地域包括ケアシステムの構築事業を位置づけしているところでございます。
 それから、中核市の移行に関して、どういう取り扱いを考えているかということでございますけれども、この中核市移行に関する基本的な考え方におきましても、健康寿命日本一のまちをテーマとして地域包括ケアシステムのよりよい構築、こういうことを位置づけしております。具体的には、中核市になりますと保健所を設置することになるわけでございますので、先ほど申し上げました地域包括ケアシステムの5つの要素に、保健所を設置することによって、これまで以上に保健所が一つのキーステーションという形で、機能していくことになっていくだろうと思っているところでございます。

◆1番(岩本雅之) そもそものちょっと話をさせていただきたいと思うんですが、今現状において施設の高齢者福祉サービス、特に特別養護老人ホームがございますが、こちらのほう、介護が必要だけれども病院を退院しなければならない状況になって、施設のほうに入りたいという話がまずあったとして、その方が医療的なケアが必要だということになった場合において、そこの施設の状況、それから特別養護老人ホームにはお医者さんがいませんので、嘱託医になりますが、嘱託医がちょっと受け入れるのはこの方については難しいという判断、それから看護師が不足している、いろいろなさまざまな状況下において、その方があるAという施設で受け入れが困難だということになりましたら、その方またはその家族は改めて次の施設を独自に探さなければならないと、いわゆるたらい回しの状況があることは皆様御承知のことではないかと思っております。
 したがいまして、私は何をお話をしたいかというと、施設サービス、それから在宅サービス事業を構築する、それから開業医、さまざまな方々と連携を深くしていく地域包括ケアのそういうシステムを構築するに当たって、やはり市民の方々が安心して、ああここで年をとっていけるんだと、いわゆるたらい回しをもうなくすんだということでしっかりとした連携、中身のあるシステムを構築、せっかくの機会ですので、したらどうかと思っているところでございます。
 そこで、民間のほうでは、この施設サービスに関しては、施設サービスのコンシェルジュ制度を創設して配置する、そして保健・医療・福祉連携の地域包括システムの中のさまざまな役割をどう補完していくかということで民間と、それから行政、さまざまな機関との連携を図っていくべきじゃないかと私は思っております。
 そこまでお話をした上で、さらに将来の目標といたしましては、介護が必要な方だけではなくて、ゼロ歳から100歳まで、福祉の世界では高齢者、障がい者、それから児童、こういった方に対する福祉が必要でございますが、このゼロ歳から100歳まで安心して暮らすことのできる松江市のまちづくりを目指して、高齢者のための地域包括ケアシステムのみならず、さまざまな方々に対する包括的な取り組みを一体的に推進していくことが今後重要ではないかと。したがいまして、今現状においては地域包括ケアシステムについては、高齢者の方に対してだけということでございますが、それをもとに全ての包括ケアシステムを将来にわたっては考えていくべきだと思いますが、松江市の考え方を伺いたいと思います。

◎健康福祉部長(井田克己) 松江市では、総合計画の基本目標に、「癒しと温もりに満ち、いきいき暮らせるまちをつくる」を掲げまして、この中であらゆる福祉施策を推進しているところでございます。高齢者福祉施策のみならず、全ての福祉施策を地域において包括的に一体的に取り組むことは、重要であると考えているところでございます。
 現在、市内の各公民館を中心にいたしまして、地区社会福祉協議会を初め各種団体の皆さんが一体となりまして、例えば健康まつえ21推進隊であったり、要配慮者の支援会議などなど組織していただいております。高齢者の見守りはもとより、子育て支援や障がい者支援、健康づくりの活動など、地域福祉の推進に熱心に取り組んでいただいているところでございます。松江市としましては、今後もこのような取り組みを地域の皆さんと一緒になって推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

◆1番(岩本雅之) ありがとうございます。今お話があったように、一番私重要だと思っているのは、誰がどういう形で何をやったかではなくて、おっしゃるように地域の方々と、そこの地域の実情に合わせて、どのような形でその福祉の事柄を推進していくかということがすごく重要だと思っていまして、これは私は大きな意味で考えていけば、拠点連携という中の地域のまちづくり、そういう事柄もあわせて考えるべき大きなことではないかなと思っております。
 松江市が今後すばらしい地域包括ケアシステムを構築していく、またさまざまな地域の方々がこのケアシステムにしっかりと連携をしていくことを祈念しつつ、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)


平成27年12月1日発行  まつえ市議会だより第25号(9月定例会)
20151201sigikai_tayori