障がい者利用の就労継続支援A型に関する質疑応答(平成28年第3回 9月定例会-09月14日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成28年第3回 9月定例会-09月14日

◆1番(岩本雅之) 続いての質問に入らせていただきます。
 障がい者利用の就労継続支援、このA型につきまして、現在松江市では65歳の誕生日、これを超えるとA型利用を認められないという状況で、そこで雇用打ち切りになります。そうなりますと、社会においてその方が、一緒になって共生していく社会を構築する、それから、幾つになっても輝ける社会をしっかりと考えていくといった視点においても、または先ほど来、障がい者の事業、福祉事業でございますけれども、そちらのほうにおいてはなかなか、しっかりと黒字収支でやっていく事業所が少ないという現状もあります。できれば、この65歳の誕生日までしかというところを、継続してできるだけ長くA型利用を認めていただくと大変うれしいと思っておりますが、今後の対応をお伺いしたいと思っております。

◎健康福祉部長(井田克己) 就労継続支援A型サービス利用対象者は、企業等に就労することが困難な方で、サービス提供事業所との雇用契約に基づき継続的に就労することが可能な65歳未満の方とされております。また、支給決定期間は36カ月以内とされておりますが、65歳未満であれば継続更新は可能でございます。
 本市では、平成26年4月から松江市障がい福祉サービス等支給決定基準を定め、原則65歳の到達月の末日までとしておりますが、一般就労につながる可能性が高いと見込まれる場合、期間を延長して対応しております。今後も柔軟に対応してまいりたいと考えております。以上です。

◆1番(岩本雅之) それでは、続いての質問に移ります。
 松江市内における障がい者の一般雇用、こちらについての現状をお伺いいたします。

◎健康福祉部長(井田克己) 松江市の障がい者の一般雇用状況は、公共職業安定所の資料によりますと、平成28年3月末におきまして1,496名でございます。前年より66名の増加をしている状況でございます。それから、新規雇用者数も平成27年度1年間におきまして314名であり、前年より48名増加をしているところでございます。厚生労働省が定める常用労働者数50人以上の一般企業法定雇用率2%、これに対しまして松江市の雇用率は、平成27年6月1日現在で2.09%であり、前年よりこれも0.09ポイント上がってございます。また、全国の雇用率平均1.88%に対しましても、松江市のものは上回っている状況でございます。以上です。

◆1番(岩本雅之) そういたしますと、今障がい者の方の就労についての質問をさせていただいたところでございますけれども、松江市内における現状、そちらのほうお伺いをさせていただきました。そもそも、この障がい者の一般雇用をしている事業所はどれぐらいあるんでしょうか。それ、もしわかれば教えていただけますでしょうか。

◎健康福祉部長(井田克己) 事業所数については、ちょっと把握してございません。申しわけございません。

◆1番(岩本雅之) この障がい者の雇用促進法が改正されて、障がい者の方を一般雇用でどんどん雇っていくことは、共生社会の推進、それからいわゆるダイバーシティー、これを確立していく上においても非常に重要だと思います。人口減少社会の中においても、あらゆる人材をどのように活躍の場に結びつけていくかを考えていくのは、本当に重要な視点だと思っています。したがいまして、それぞれの企業でそういった取り組みを一生懸命やっていくんだというところがありましたら、ぜひそういったところに対してさまざまな支援、いろいろな形で応援をしていただくと大変うれしいなと思っております。
 また、福祉事業でございますが就労継続支援A型につきましては、もっともなことだと思います。それぞれの事情を勘案して、本人の意思があれば延長して対応していくということは、個々のさまざまな障がいの特性もありますでしょうし、いろいろな事情があると思っています。ただ、例えばですけれど、社団法人のシルバー人材センターがございます。シルバー人材センターで障がい者の方が社会の中で活躍できる、そういう形で支援ができるようなセンターでしょうか。いろいろなさまざまなことを考えた上で、ぜひ、年齢を重ねても社会の中で活躍できる場所を設定して、またいろいろと設計していくといいのではないかなと思いますので、よろしくお願いします。


平成28年12月1日発行  まつえ市議会だより第29号(9月定例会)
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