漁業や農業に光を当てるために必要なことに関する質疑応答(令和 3年第1回 2月定例会 03月01日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 3年第1回 2月定例会 03月01日

◆8番(岩本雅之) 次の質問に入ります。
 最近、漁業の関係者の方とお話をする機会がありました。1つ目が、魚価が高まらない、2つ目が漁業従事者の高齢化が進んでいる、それに伴って若者たちが不参入という状況が続いていると。3つ目が、漁獲量減少の実態について窮状をお聞きいたしました。同じく、農業についても非常に厳しい状況であるということを聞いております。今後、漁業や農業に光を当てるために必要なことは一体何なのか。いろいろな様々な施策のことについて先輩方の質問で聞かせていただきましたが、やっぱり私はこれはシンプルに考えて、実際漁業や農業に向けてどういうようなことを考えてやっていけばいいかということを考えていく必要があると思っております。光を当てるために必要なことは何なのか、それをお伺いしたいという具合に思います。

◎市長(松浦正敬) 5点目は、漁業や農業に光を当てるために必要なことということでございまして、漁業、農業ともにやはりもうかる産業に育て上げていくことが重要であると思っております。
 そういう意味で、まず日本海沿岸におきましては、今島根県が一本釣り、それからワカメ養殖、イカ釣りなどを組み合わせた複合経営による所得増加を推進しております。松江市も設備導入など拡充した支援制度によりまして取り組んでいきたいと思っております。
 それから、今回予算をお願いしておりますけれども、美保関のアワビが国内外のミシュラン3つ星レストランで使われて大変高い評価をいただいておりますので、今後非常に需要が増えてくるだろうと思っております。そういう意味で、魚礁の拡充に取り組んでいきたいと思っておりますし、併せて陸上養殖施設につきましても検討してまいりたいと考えております。
 それから、中海でございますけれども、引き続きサルボウガイの海面養殖の拡大に取り組んでいきたいと。それから、陸上養殖につきましては、県のほうから養殖技術の研修を受ける漁業者を選任いただいたところでございます。
 それから、今朝の柳原議員の御質問にもお答え申し上げましたけれども、中海の問題、これまで水質等々あるいは貧酸素水の状況といったものを中心に分析をしてまいったわけですが、これと漁獲量の因果関係をやはりこれから考えていく必要があるんじゃないかと思っておりまして、この点を中海会議において今提起をし、その検討をするための部門を設けてもらうようにお願いをいたしているところでございます。
 それから、宍道湖でございますけれども、これは漁協が管理をいたしております老朽化した施設の改修、これらにつきまして調査を行っているところでございます。今後の対応につきまして、宍道湖漁協と協議を行っていきたいと思っておりますが、一層シジミのブランド化に取り組んでいきたいと思っております。
 それから、農業では、やはり圃場整備等によります農地の集積、集約化を図って生産性を高めることで担い手の確保につなげていきたいと思っております。
 それから、中山間地の小規模農家でございますけれども、カボチャのブラックのジョーを本市の重点推進品目に位置づけまして、市全体での生産拡大、それからJAによります共同販売といったもので小規模農家の所得向上につなげてまいりたいと思っております。


令和3年6月1日発行 まつえ市議会だより第47号(2月定例会)

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