共生社会ホストタウンに関する質疑応答(令和 元年第2回 6月定例会 - 06月26日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋。

令和 元年第2回 6月定例会 - 06月26日

◆8番(岩本雅之) 続きまして、共生社会ホストタウンについて、私のほうから質問させていただきます。
2020年の東京パラリンピックに出場する選手との交流を機に、障がい者や高齢者が住みやすいまちづくりを推進する共生社会ホストタウンについて、現在15の自治体が登録されています。そのうち先導的と認定された自治体については、今後関連する国の補助事業が優先的に採択されると聞いています。これは5月31日の鈴木オリンピック担当大臣の記者会見で発表された内容ですけれども、松江市はこういった取り組みにチャレンジをされたんでしょうか。また、バリアフリー法に基づくマスタープランの策定について、松江市として今後の考え、計画があれば伺いたいと思います。

◎地域振興事業推進部長(足立保) 私のほうから、共生社会ホストタウンへのチャレンジについてお答えをさせていただきます。
本市は、平成28年6月にアイルランドを相手国としたホストタウンに登録され、これまでアイルランドチームの事前合宿の誘致を中心にホストタウン事業を展開してまいりました。
事前合宿の誘致につきましては、合宿候補地として平成29年6月と10月にアイルランドのパラリンピック委員会・オリンピック委員会の関係者にそれぞれ松江市を視察いただきました。
このほか、アイルランド大使館への訪問、オリンピック委員会関係者へプレゼンテーションを行うなど、事前合宿の実現へ向けて取り組んでまいりましたが、残念ながら昨年のところで合宿地を他市へ決定された旨の連絡を受けたところであります。
このような経過もありましたので、共生社会ホストタウンへの登録は現時点では考えておりませんが、アイルランドとの交流につきましては、引き続き取り組んでいく考えでございます。
以上です。

◎福祉部長(湯町信夫) 共生社会ホストタウンについて、バリアフリー法に基づくマスタープランの策定についてということでございます。
本市では、高齢者、障がい者を初めとする、全ての人が安全に安心して快適に過ごすことのできる社会を構築するため、松江市ひとにやさしいまちづくり条例を制定しております。
今後ともこの条例に基づきまして、人づくり、地域づくり、交通環境の整備及び安全な生活環境の整備、松江のおもてなし等の取り組みを推進していく考えであり、現時点ではバリアフリー法に基づきますマスタープランの策定予定はございません。

◆8番(岩本雅之) よくわかりました。私が思うことが1つあるとするなら、障がいがある方、それから高齢者の方、さまざまな方々が、観光に来られた方もそうだと思うんですけれども、そういった中で非常に社会的弱者と言われている方がたくさんいます。そういうような方々に対してさまざまな施策を丁寧に部局間を超えて考えていくということは、全ての事柄につながってくる。しかも、国の考えとしては、今一番それに僕は注目していると思っております。その事柄を中心に考えていって、ほかの事柄に当て込んでいけば、恐らくさまざまな事柄にしっかりと対応できるような、そういった松江のまちづくりができるんではないかと私は思っています。ぜひ皆さんで一度しっかりと、こういった共生社会の実現に向けたものは一体どういうものがあるかということを再度御確認いただいて、いろいろと御協議を賜れば、大変うれしいというぐあいに思っています。
また、この事柄は国のことだけではなくて、島根県全体の中においても、とても重要な課題であると思っています。県が抱えている、きのうも質問がありましたけれども、旧ホテル宍道湖跡地、こちらのほうについても、いろいろなことがあろうかと思います。私は随分前にこの事柄のことでちょっと質問したことがあるんですけれども、ユニバーサルデザイン、その事柄で考えてホテル整備をしてみたらどうかということについて、実は質問させていただいております。
そういったさまざまな面において、今の時代、それから今求めていることとあわせ持って考えていくと、これはとても重要な私は視点だと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。(拍手)


令和元年9月1日発行 まつえ市議会だより第40号(6月定例会)