待機児童の解消に向けた保育園の弾力的な受け入れに関する質疑応答(平成29年第1回 2月定例会-02月28日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成29年第1回 2月定例会-02月28日

◆1番(岩本雅之) 真政クラブの岩本雅之でございます。
 私は、地域福祉のまちづくりを念頭に置きながら、あらゆる課題を福祉の視点で考えていきたい。やはり人口減少社会の中で松江市が抱える課題はすごく大きいと思っております。私は、その中で少しでもお役に立てるような質問をさせていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、早速質問に入りたいと思います。
 まずは、待機児童の解消に向けた取り組みについての質問でございます。
 保育園の待機児童の解消に向けた取り組みは、地域社会を支える生活基盤として優先順位が高く、一年を通じてその対応にスピード感が求められていると思っております。今後の松江市における保育園の整備計画について、その定員数と事業開始時期についてお伺いをしたいと思います。

◎健康福祉部長(井田克己) 南波議員にお答えいたしましたとおり、今年度の補正予算では6カ所205人の定員増を図ることとしております。今年度の補正予算により整備が図られますため、平成29年度内に開設するところもあろうかと期待をしているところでございますが、全体の205人の定員全部がそろうのは平成30年4月1日になろうかと考えております。

◆1番(岩本雅之) 6カ所205名と。平成29年度中、または平成30年度というところで整備計画をしていらっしゃるということでございます。本当に対応が急がれると思っております。もう既にある保育園におかれましては、市民からの要望に応えまして、より多くの児童を受け入れるために保育士の確保、それからそこにいらっしゃる保育士の質を高めるようにそれぞれが努力しているところだと認識しております。
 そして、現在、定員数の120%を超える超過受け入れ、この事柄につきましては、平成10年には、当時厚生省でしたが、そちらのほうから2年超過をすると減算、それから平成28年、昨年でございますが、これは内閣府、それから文部科学省、それから厚生労働省、この3つが連名で出された通知ということで、5年間に延ばしますと。で、5年間に延ばすことになりますと、その5年後さらに続けてやることになりましたら減算と。この減算というのは保育園に係る収入が減るということでございますけれども、この2つの通知が存在していると。この事柄は、その時代背景に応じて変わってくると思うんですが、制度矛盾ではないかと私は考えています。このことがスピード感ある対応に待ったをかけていると思います。
 先ほど答弁がありましたように、平成29年度、それから平成30年度のところで整備がしっかりと進んでいって待機児童の問題が解消されていけばいいと思いますが、そこで私は提案をします。ぜひ国に申し入れをしていただいて、保育園の整備が完了するまでの間、現状の待機児童の解消に向けた弾力的な受け入れをしていくべきだと考えていますが、いかがでしょうか。

◎健康福祉部長(井田克己) 保育の実施に当たりましては、定員の範囲内で実施されることが望ましいですが、待機児童が発生している現下の状況におきまして、施設規模や職員配置に余裕がある場合に限り、定員を超えて児童を受け入れることを可能としております。しかし、2カ年連続して定員の120%を超えて受け入れた場合においては、定員の見直しを行うよう国からの通知で示されているところでございます。
 また、2年連続して定員の120%を超えて受け入れた場合、運営費を減額するという措置がありましたが、これが昨年の8月、全国的に待機児童が発生する状況を鑑み、国におかれましては運営費算定に係る通知が改正されまして、この減額措置については2年連続から5年連続に緩和をされたところでございます。
 冒頭申し上げましたように、保育の実施は定員の範囲内で行うことがやはり原則であり、2年連続して定員の120%を超える、超過するなど恒常的に定員超過が続く施設におかれましては、国の通知に基づきまして定員の見直しを行うようにお願いをすることとなろうと思っております。以上です。

◆1番(岩本雅之) 今、お話があった事柄については重々理解をさせていただいております。その中において、この2つの通知が存在をしていて保育園の中で少し混乱が生まれている、この状況についてどう思いますか。

◎健康福祉部長(井田克己) この2つの通知、一つは120%を超えると定員の見直しをしてくださいという通知、またもう一つの通知は、それを超えた期間、2年または改正されて5年になると減算しますよ、2つの通知があるわけですが、これにつきましてはいずれも各事業所様に御周知申し上げて、書類をお送りしまして通知を行っているところであり、またそれぞれの事業者様からのお問い合わせには2つの通知の意味合いを御説明申し上げるということでございます。

◆1番(岩本雅之) ありがとうございました。


平成29年6月1日発行  まつえ市議会だより第31号(2月定例会)