公営ガス事業の防災活用に関する質疑応答(令和 元年第2回 6月定例会 - 06月26日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋。

令和 元年第2回 6月定例会 - 06月26日

◆8番(岩本雅之) それでは、私から次、公営ガス事業の防災活用ということで質問させていただきます。
近年地震や豪雨災害、雪害などの大規模災害が頻発しています。松江市は国土強靱化政策に従い、災害に強いまちづくりに必要な避難所施設の整備強化を進めるべきであると私は思っています。
そこで、質問します。災害用のバルクとはどのような設備なんでしょうか。

◎ガス局長(渡部厚志) 災害用バルクにつきましては、災害時用にプロパンガスをためておく容器または貯槽を示しておりまして、現在公共施設は松江市総合体育館など5カ所に設置されております。
また、圧力調整設備、ガスメーター、ガス配管などの供給設備と煮炊き釜、コンロ、空調機器、発電機などの消費設備をセットしたものをバルク供給システムと呼んでいるところでございます。
バルク供給システムを活用することによりまして、地震や津波などの大規模な災害により電気や都市ガス等のライフラインの寸断に対しましても、煮炊きや冷暖房、発電を行えるメリットがあると思っているところでございます。

◆8番(岩本雅之) 現在、松江市には公民館や学校といったものが指定避難所、福祉避難所をのかせて213施設ある。それ以外でも福祉避難所、それから高齢化率が高い地区、さまざまな集会所を含めるとさらに多数の施設があると考えています。
そして、これらの施設には有事の際の照明や通信設備のための電力供給、避難所への温かい食事やお湯、冬季では暖房などが求められていると思っております。
そこで、質問いたします。避難所の災害対策として、ガス局は松江市の防災計画と連携をして、これらの施設に対して災害用バルクを政策的に設置をしていくと思いますけれども、見解を伺いたいと思います。

◎ガス局長(渡部厚志) 議員のおっしゃるとおり、全国的に地震や水害が多発している昨今でございます。災害用バルクの有効性は十分認識しているところでございまして、引き続き関係機関、部署と十分協議をして、設置に向けて営業活動してまいりたいと思っております。

◆8番(岩本雅之) 営業活動とおっしゃられましたけれども、市としてやはりこの災害用バルクをじゃあこれから先設置をしていくということになったときに、何かこれに対してがあんとこれを進めていくんだと、これをまず公的にやるという形のことというのはお考えじゃないでしょうか。

◎ガス局長(渡部厚志) 我々は当然今言ったように、有効性は十分認識しておりますが、一つ課題になってくるのは、このシステム自体が非常に、全体のシステムが1,800万円ぐらい、これは公民館を1つ規模として考えたとき、そのぐらいの価格があるということでございますので、この価格の根っこをいかに、具体的に申し上げると、いわゆる購入する際のところでどういう購入をしたほうが価格は落ちるかとかということも踏まえていろいろな協議をして、有効性をPRしていきたいと考えているところでございます。

◆8番(岩本雅之) 災害用バルクにつきましては、全国にある、特に東日本大震災以降、宮城県、福島県の社会福祉法人、そちらのほうで非常に有効であるという話も伺っております。ぜひこの事柄についてはとても重要な視点であると私は思っておりますので、また御検討いただくと大変うれしいなと思っております。


令和元年9月1日発行 まつえ市議会だより第40号(6月定例会)