松江市総合計画に関する質疑応答(平成29年第1回 2月定例会-02月28日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成29年第1回 2月定例会-02月28日

◆1番(岩本雅之) 続いての質問に入らせていただきます。
 松江市の総合計画について質問させていただきます。
 松江市の、人口減少社会、社会情勢の目まぐるしい変化、そういう中において総合計画を立てていくのは本当に大変なことではないかと思っております。
 私は、いろいろな方々と総合計画についてお話をする機会がありますけれども、よく皆様から質問されます。皆さんはもう当たり前のことだと思っておられるかもしれませんが、まず総合戦略という言葉もある、それから総合計画という言葉がある、この違いは一体何なの。それから、人口ビジョンが指し示されたけれども、この見直しをもしするとするなら、それはこれから先の総合計画に影響するんでしょうか。それから、中核市に移行する平成30年、この移行時に総合計画はさらに再度見直すのでしょうか。などなど、今回の総合計画に対する市民の皆様の関心の高さを感じているところでございます。
 そこで、今回の総合計画の策定に関して、ぜひ市民の皆様に知ってもらいたいこと、そして過去の総合計画との相違点がもしあればお伺いしたいと思います。

◎市長(松浦正敬) 過去の、これまでの総合計画と違いまして、今松江市で直面しております最大の課題が人口減少という問題でございまして、これに対して今後5年間ですけれども、積極的に対処をしていかなければいけないという思いを持っているわけでございます。そのために人口ビジョンをつくりまして、そして総合戦略をつくったわけでございますが、今回の総合計画は総合戦略をベースにいたしまして、その他のいろいろな福祉関係の事業であるとか、そういったこともそこへ取り入れながらつくり上げたものでございます。
 それから、中核市になった場合には、当然新しい仕事がそこに入ってくるわけでございますので、当然それは見直しをかけていく必要があると思っております。
 それで、私ども人口減少対策は行政だけではなく市民運動として取り組んでいかなければいけないと。行政が手がければ人口減少が全て解決するものではなくて、非常にこれは人々の意識あるいは生活の中に深く根を張っている問題でございますので、市民運動としてこれはみんなで一緒になってやっていこうという考え方でつくっているところでございます。
 それで、とにかく若い人たちを中心にしてこちらに住んでもらうことが一番必要でございますので、現在全国に1,700の市町村があるわけでございますけれども、その中で松江を住む場所として選んでもらわなければいけないということがございます。そういう意味で、選ばれるまち・松江ということを将来像としたわけでございます。
 それで、今までの総合計画との違いでございますが、大きく3つございます。
 一つは、今まで10年の計画を5年にしたことでございます。これは、物事のいろいろな変化が非常に激しくなっているということもありますし、総合戦略そのものは5年間ということにしておりますので、そういったこととの整合性を図って5年間にしたことが一つ。
 それからもう一つは、数値化でございます。これまでも数値化はやっておりますが、なかなか数値化しづらいものもございました。それも可能な限り数値化して目標設定をしたところでございます。例えば、アンケートなど市民の皆様の声を聞くことを重視して、この結果を目標とすることにいたしております。
 それから3つ目は、縦割りを排除していくということでございます。人口減少対策ということは市民運動でございますが、市役所としましても横串を通してこれはやっていかなければいけない問題でございます。したがいまして、複数の部局で連携して計画をつくり上げていくことにいたしたところでございます。

◆1番(岩本雅之) ありがとうございました。
 お話の中でありましたけれども、複数の部局で連携していくこと、それから可能な限り数値化をしていくこと、この事柄は非常に重要な視点ではないかと思っております。


平成29年6月1日発行  まつえ市議会だより第31号(2月定例会)