地域の生活課題解決に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 最後の質問になります。地域の生活課題の解決に向けて、6つの質問をさせていただきたいと思います。
 もう既にここにいらっしゃる方は当然のことであると思われるかもしれませんが、私自身、やっぱり地域の課題を解決していくことが非常に松江市にとってはとっても重要で、その施策が松江市の総合計画とどう絡んでいくのか、様々な事柄が今後示されていかなければならないという気持ちで質問させていただきます。
 地域の福祉活動計画の中において、住民の皆様が様々な形で、これは課題としてぜひ考えてくださいという項目でもありますので、しっかりと答えていただければうれしいと思います。
 1つ目、買物支援の在り方はどうあるべきかをお伺いします。
 2つ目、移動支援の在り方はどうあるべきかをお伺いします。
 3つ目、情報難民についてどう対応していくのかをお伺いします。
 4つ目、具体的に地域に必要な社会資源とは一体何なのか、これをお伺いします。
 5つ目、SDGsの視点でどのような活動が求められているのかをお伺いします。
 6つ目、松江市が進めるコンパクト・プラス・ネットワークとの関連性は一体どういうところにあるのか、これをお伺いしたいと思います。
 いずれも地域福祉のまちづくりを進める上において重要な視点であると思いますので、松江市民に分かりやすく御答弁いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

◎市長(上定昭仁) 次に、地域の生活課題の解決に関して、買物支援の在り方はどうあるべきかという御質問でございます。
 買物支援につきましては、現在スーパー、コンビニ、生鮮食品を扱う商店などが立地しておらず、買物が不便な地域を対象として、民間事業者が移動販売を実施する際に必要となる車両購入費を補助する制度を設けております。
 他方で、今年8月に実施した町内会・自治会の役員と公民館長との意見交換会では、移動販売がいずれは必要になると思う、あるいはスーパーが少ないため不便といった意見が寄せられているところでございます。
 日常的に買物できる生活環境は、地域で暮らし続ける上で不可欠であることから、引き続き民間事業者の実施する移動販売や宅配などの取組を後押ししてまいります。

 また、移動支援の在り方についてでございます。
 買物、通院、通学などのための移動手段の確保に関して、特に高齢者、障がい者、学生にとっては、生活する上で欠かせないものであり、地域における課題になっていると認識しております。
 地域住民の移動手段としては、路線バスや電車など公共交通機関が基本となるものの、それらが行き届かない地域において、生活の利便性を確保するため、民間のタクシーや地域の互助、お互いに助ける互助による移送サービスの提供も有効な方法と捉えております。
 そこで、本市としては、高齢者や障がいのある方に対して、路線バスや一畑電車の運賃の割引制度を設けるとともに、健康維持に必要な通院に利用するタクシー費用を助成することにより、経済的負担の軽減や外出の促進を図っております。
 また、地域においてユニークな移動手段を確保した事例としては、社会福祉法人と地域住民との連携によるグリーンスローモビリティの運行や、移送支援ボランティアによるマイカーを使用した地域住民の支え合い活動など、先進的な取組も行われております。
 なお、地域の住民団体が行う移送活動を支援するため、昨年度、高齢者移送活動支援補助金制度を創設しておりまして、さらなる周知を図ってまいります。
 移動支援につきましては、地域によって高齢化の進展度合いや公共交通網の整備状況といった、生活環境やその課題は様々であることから、その地域の実情に応じた取組を支援したいと考えているところでございます。

 次に、情報難民についてでございます。
 まず、市政情報に関しましては、市報松江をはじめ新聞、テレビ、ラジオ、屋内告知端末おしらせ君、インターネットなどあらゆる媒体を通じて発信しております。
 このうち、市報松江につきましては、漫画によって注意事項などをお知らせするまんが広報を取り入れるなど、分かりやすさに工夫を凝らしております。
 また、本市ホームページにつきましては、来年2月に全面的にリニューアルすることを予定しておりまして、利用者目線の分かりやすい画面構成とし、さらに検索機能を強化することで、知りたい情報に速やかにたどり着けるよう準備を進めております。
 加えて、デジタル化に慣れていない高齢者の方を対象として、今年度から本市の出前講座の内容に、スマホ教室を追加したところでありまして、8月から11月末までに13回開催し、延べ151名の方に受講いただいております。
 なお、昨年4月に島根町で住宅火災が発生した際、住民の方同士で声を掛け合ったことにより人的被害を免れたというケースや、昨年7月の豪雨時に朝日地区において、地区災害本部と町内連絡員の情報共有を、メッセージアプリのLINEを活用してスムーズに行ったケースなども踏まえて、災害時の情報伝達には、地域での助け合いが不可欠と考えておりまして、住民同士のネットワーク強化にも取り組んでまいります。

 また、地域に必要な社会資源とは何かというお尋ねもございました。
 平成28年に実施しました都市マスタープラン策定のための市民アンケートでは、拠点とすべき地域に不可欠な施設の第1位に、病院・診療所が上げられております。その次に、食料品・日用品販売店と行政サービス窓口が上がっておりまして、日常生活に必要な機能やサービスを岩本議員がおっしゃいます社会資源と捉えまして、維持することが必要と考えているところでございます。

 続いて、SDGsの視点でどのような活動が求められているのかという御質問でございます。
 SDGsは、世界的な課題を解決するための国際目標であると同時に、人口減少と高齢化が進む自治体や地域にとっても、従来の手法では課題解決が難しくなる中で、持続可能な社会をつくるためのヒントを与えてくれる有効なツールであるものと考えております。
 SDGsには、まちづくり、産業振興、パートナーシップなど、本市が目指す将来の姿と重なるところがたくさんございます。例えば、地元の商店で買物したり、近所にある施設を住民が積極的に利用することが、SDGsの8番目のゴールであります「経済成長と雇用」を守ることに寄与し、11番目のゴールが目指す「持続可能な都市」にもつながります。
 また、一人では乗り越えるのが難しい課題であっても、身近な仲間や知り合いの事業者などと協力し合うことで、解決の糸口が見つかる可能性があり、これは17番目のゴールでありますパートナーシップとつながっております。
 SDGsの達成に向けた取組は特別なものではなく、私たちが日頃から松江をよりよいまちにしたいと思い取り組んでいる活動の延長線上にあると言えるものと考えております。
 将来を担う若い世代、地域外のサポーター、チャレンジ精神や熱意のある人材などと連携し、持続的に地域課題の解決に取り組むことが、地域の発展を実現し、SDGsの達成に貢献できるものと確信しております。
 本市としましては、市民の皆様と一緒にオール松江市でSDGsを推進したいと考えておりまして、地域や学校などの身近なSDGsの取組について、情報をお寄せいただければと考えております。

 最後に、コンパクト・プラス・ネットワークとの関連性について御質問をいただきました。
 コンパクト・プラス・ネットワークは、中心市街地と周辺部・旧町村部において、商店、医療・福祉施設、学校といった生活サービス機能や住宅機能を備えた市街地や集落を維持し、相互に交通ネットワークでつなぐという考え方でございます。
 岩本議員のおっしゃる地域福祉のまちづくりを進める上でも、地域にある課題と向き合いながら、このコンパクト・プラス・ネットワークの実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
 以上、岩本議員の代表質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

◆17番(岩本雅之) 丁寧な答弁をしていただきましてありがとうございました。
 やっぱりここにいる全ての皆さん、それから市民の皆さん、様々な方がしっかりとその関わりを持ってしっかりと進めていくべきものであると認識しております。ぜひその思いが伝わるように、私自身もいろいろな方々に説明していきたいと思っております。本当にありがとうございます。以上でございます。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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関係人口の創出に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に入ります。
 関係人口の創出について、「縁雲」などを通じてつながり・コミュニティーが生まれています。今後、松江式ワーケーションやノマドワークに期待することは一体何なのかをお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) 次に、関係人口の創出につきまして、松江式ワーケーションやノマドワークに期待することの質問をいただいております。ノマドというのは、遊牧民のことで、場所を選ばないと、場所をこだわらないといった働き方がノマドワークだと認識しております。
 岩本議員御指摘の「縁雲」につきましては、今年9月に市内の民間ホテルにおいて、レンタルオフィスの機能やコワーキングスペースを持つ拠点として整備されたものでございます。
 現在この「縁雲」では、松江式ワーケーションへの参加企業と地元学生、地元企業との意見交換会や地域交流会を行うなど、関係人口の増加や地域課題の解決に向け取組の拠点となっているものと理解しております。
 また、御指摘いただいたノマドワーク、あるいはノマドワーカーの方々は、場所にとらわれず働くことができるため、通常のデスクワークでは接点を持つことのない、ほかの企業や異業種の方と出会うことができ、貴重な情報にアクセスできたり、人脈が広がるなどの化学反応が生まれ、新たなビジネスの創出や副業機会の発掘にもつながるものと感じております。
 このように多様な働き方が広がり、一方でイノベーションによって生産性の向上が実現する中で、意欲や能力を存分に発揮できる社会環境になることが、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少など、社会課題の解決に向けた糸口になるものと期待しております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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水辺の公園に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に移ります。
 水辺の公園利活用について、大規模なイベントや社会実験は大切なことだと思いますが、ふらりと市民が日常的に訪れたり、気軽に少人数でも利活用できるようにすることも私は大事だと思っております。持続可能に考えていけば、そこに日常から集えるような場所にしていくことも重要だと思います。そういった点において、必要な視点をお伺いいたします。

◎市長(上定昭仁) 次に、水辺の公園につきまして、市民が日常的に訪れたり、気軽に少人数でも利活用できるようにするために必要な視点をお尋ねいただきました。
 水辺の公園では、市民の皆様が日常的にジョギングやウオーキングを楽しんだり、夕日を眺めたり、思い思いの充実した時間を過ごしていただいております。
 一方で、令和2年度に公園利用者向けのアンケートを実施しましたところ、水辺の公園で日常的に飲食できる環境や、夕日を撮影できる環境が整えば、満足度の向上につながるとの結果が出ております。
 それを踏まえて、岸公園において民間事業者によるサンセットカフェの社会実験を行い、好評を得たことから、今年4月からカフェを常設店舗として営業を開始いたしております。
 今後、岸公園では、さらなる魅力向上を図るため、今年度中に出店エリアの拡張とキッチンカー設置エリアの整備を行うこととしております。
 また、宍道湖北岸におきましても、現在進めている護岸整備と、令和6年度の完成を予定する千鳥南公園の改修によりまして、小さな子どもでも安全に遊べる空間を整備する計画でございまして、工事完成後は、写真や動画の撮影スポットとしても魅力的な景観を提供できるものと考えております。
 そのほかの水辺の公園につきましても、社会実験やイベントの開催などを通じて、それぞれの魅力を高め、市民の皆様が公園間を、公園の間を回遊する仕掛けをつくることで、一帯としてのにぎわいの創出に努めてまいります。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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新庁舎の利活用に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 次の質問に移ります。
 新庁舎の利活用について、大きく4点についてお伺いしたいと思います。
 今、新庁舎の工事がしっかりと進んでおります。この新庁舎の工事の様子を見たある市民の方からは「いよいよこの新庁舎ができて、そして松江市が変わるような気がする。本当に新庁舎を利活用するためにみんなでできたらいいな」というような話をしていらっしゃいました。
 それでは、大きく4点についてお伺いします。
 1つ目、日常的に市民が利活用できる公共スペースはどこになるのでしょうか。また、今後準備していくこと、考えていかなければならないことは何なのかをお伺いします。
 2つ目の質問です。新庁舎は様々な松江市の計画の上で欠かせない存在だと思っております。松江市の拠点としてどのような機能が考えられるのかをお伺いします。
 3つ目、立地場所を生かしたまちづくりについてどのようなことを検討していらっしゃるのか、それをお伺いします。
 4つ目、福祉的な視点で計画していることや配慮すべきことは何なのかをお伺いしたいと思います。

◎市長(上定昭仁) 次に、新庁舎の利活用につきまして、市民の皆様が利活用できる公共スペースはどこになるのかといった御質問をいただいております。
 こちらのパネルも併せて御覧ください。(パネルを示す)
 まず、新庁舎におきましては、市民の皆様に御利用いただける公共スペースを、行政事務の妨げにならない範囲でではございますが、可能な限り開放したいと考えております。
 令和7年秋の第2期供用後には、こちらにあります2階から5階までのテラス部分、この茶色のところの、これイメージこちらでございますが、この部分と、そして屋上、それから1階、2階の多目的スペース、この少し黄色いオレンジがかった部分ですね、イメージはこちらです。ここを市民の皆様にも利用いただけるエリアとする予定でございます。
 またあわせて、これは1階入ってすぐのところのイメージなんですが、この青い部分が東西通路という言い方をしております。この東西通路と2階の東側の会議室4室、ここの赤い部分ですね、それとその周辺エリア、少し薄い赤い部分と、このスペースも市民の皆様に利用していただける市民交流エリアとする予定でございます。
 来年5月の第1期の供用開始時点では、第2期建設工事が引き続き隣接して行われておりますので、こちらの2階のテラスの部分ですね、それから東側会議室の1部屋、この辺りなんですが、この辺りのみがまず開放する方向でスタートすることとなります。
 そして、その上で供用後の状況を見ながら、可能な範囲で、可能な部分は開放する方向で検討してまいりたいと考えております。
 今後、市民の皆様から御意見をいただきながら、公共スペースや市民交流エリアの利活用方法やそのルールについても定めていきたいと考えております。
 新庁舎の利活用につきまして、どのような機能が考えられるかといった御質問をいただいております。
 新庁舎が備えるべき機能の在り方につきましては、これまで基本構想、基本計画を策定する中で、8種類の機能として整理をしております。
 まず、基礎的な機能として、市民応対のための窓口機能、議員活動の場である議会機能、防災・災害対応拠点としての防災機能、職員が行政事務等を行う事務機能の4種類を区分しております。
 さらに、新しい機能として、市民交流エリアなどの市民交流・協働機能、コンビニエンスストアやカフェなどを想定した利便機能、全ての来庁者が分かりやすく使いやすいユニバーサルデザイン、再生可能エネルギーの有効活用と環境を考慮した環境配慮機能の4種類を定義しております。
 これらの8種類の機能を実施計画に盛り込み、現在建設工事を進めているところでございます。
 また、立地場所を生かしたまちづくりについて御質問をいただきました。
 新庁舎の利活用方法につきましては、市民の皆様、民間事業者の皆様などと対話しながら検討したいと考えております。
 その手法としては、新庁舎の担い手作りワークショップを開催して、新庁舎の機能や立地場所を生かした利活用策を検討することを予定しております。
 そして、第1期供用開始後は、ワークショップの成果を生かし、試行的に新庁舎を利活用していただきながら、効果的かつ効率的な方法をさらに検討してまいります。
 新庁舎は、宍道湖岸や末次公園、千鳥南公園、松江しんじ湖温泉駅と温泉街に近接した立地にあることから、それぞれの施設と連携することで相乗効果が発揮され、魅力あるまちづくりが実現できるものと考えております。
 そのため、現在取り組んでおります水辺の利活用のための社会実験や、湖畔公園の整備と利活用の検討、MATSUE観光戦略プランの策定など、他の事業とも連携しながら、周辺エリア一帯としてのまちづくりを進めてまいります。
 続いて、福祉の視点で計画していること、配慮すべきことについてでございます。
 先ほどお答えしましたとおり、新庁舎は新たな機能として、障がいの有無や性別、年齢などにかかわらず、誰もが分かりやすく使いやすいユニバーサルデザインを採用しております。
 具体的には、雨にぬれなくて済むよう、正面出入口付近の軒下スペースに思いやり駐車場を設置すること、車椅子を利用する方も安心して通行できる余裕のある幅の通路を確保すること、来庁利用の多い1階に多目的トイレを2か所設けることなどの工夫を施すこととしております。
 また、各課の配置と業務内容、トイレ、会議室などの場所を表示するサインにつきましては、来年5月の第1期供用開始時は仮のデザインで設置し、実際に新庁舎を訪れた市民の皆様に御意見をいただいた上で、デザインや設置場所を修正・改善してまいります。
 こうした取組によりまして、来庁される全ての方にとって分かりやすいユニバーサルデザインを確立し、令和7年秋の第2期供用開始時に採用したいと考えております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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松江市総合計画MATSUE DREAMS 2030における5つの柱に関する質疑応答(令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第5回11月定例会 - 12月05日

◆17番(岩本雅之) 皆さんおはようございます。志翔の会の岩本でございます。代表して質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず初めに、松江市の総合計画であるMATSUE DREAMS 2030の5つの柱についてお伺いしたいと思っております。
 市長のほうでも、それから執行部の皆さんでも、非常に松江市民の皆さんに丁寧に説明して回っていらっしゃると思いますけれども、いよいよもって、このMATSUE DREAMS 2030、この事柄についてしっかりと動かしていかなければならない時期が来ているんではないかと思っております。
 そういたしますと、第1に、「しごとづくり」につきまして、産業振興、起業・創業や観光振興、商店街の活性化、農林水産業振興に寄与する取組だと認識しております。そろそろこの4つのチャレンジをまとめる主軸が私は必要ではないかと感じております。
 そこで、分かりやすく主要施策であるMATSUE起業エコシステムの名称を変更して、誰もが自由に未来を創造し、どのステージからも参画できるようにするための仕組みづくりが必要ではないかと思います。今後の主軸の在り方について、まずはお伺いいたします。
 次に第2、「ひとづくり」につきまして、共生社会・地域コミュニティ、それからワーク・ライフ・バランス、子育て支援、教育、この3つのチャレンジですが、こちらも分かりやすい主軸が必要だと思っております。
 私はグローバルな視点でもある地域課題の解決に向けた取組を主軸に捉えて、それぞれのものをしっかりと考えながら進めていけたらいいんではないかと思います。松江を思う「ひとづくり」をまとめる主軸をどう考え、何を目指しているのか、それをお伺いしたいと思っております。
 第3に、「つながりづくり」について、歴史・伝統・文化・芸術、それからスポーツ、人材育成・還流、関係人口、副業・兼業人材の4つのチャレンジですが、この事柄につきましては、常に世界とか、それから日本を意識した取組や行動、松江のPRが必要ではないかと私は思っております。
 小さなつながりを緩やかに広げるように、そして誰もがそれぞれの関係性の中で発揮する能力を生かしていくことこそが重要であると思います。
 先般のワールドカップのサッカーにおきましても、日本代表としてそれぞれのチームで活躍している人が日本のためにということで集まって、そして関係性の中で発揮する能力、これをしっかりと考えながら進めていっていると私は思っております。ぜひ、この「つながりづくり」の中で大切だと思うことは何なのかをお伺いいたします。
 次に第4、「どだいづくり」につきまして、自然・環境、安心・安全、社会資本整備、まちなみ・公園の都市デザイン、行財政改革、スマート自治体、水辺・公共交通の都市デザイン、健康・医療の6つのチャレンジがありますが、本当に目に見える形の「どだいづくり」について、市民に分かりやすく、できる限り説明をして、社会実験や実証事業を重ねながら、俯瞰的で持続可能な「どだいづくり」をしていく必要があると思っております。現状の課題を明確にした上で、今後どのように取組を進めていくのかお伺いしたいと思います。
 次に第5、「なかまづくり」につきまして、広域連携のチャレンジについて、人口減少対策を中心に中海・宍道湖・大山圏域を一つのエリアと捉え、自治体の枠を超えて共通の課題に対して共同で取り組むことは大切だと思いますが、課題に向き合うための重要な視点は一体何なのかをお伺いしたいと思います。
 以上、5つの柱について、分かりやすく、市民にも伝わるように、様々な方々が今後関わりを持てるようにお願いしたいと思っております。

◎市長(上定昭仁) 岩本雅之議員の代表質問にお答えをいたします。
 まず、「松江市総合計画-MATSUE DREAMS 2030-」における5つの柱についてお答えをいたします。
 それぞれの柱についてコメントをさせていただきます。
 まず、「しごとづくり」につきましては、人や企業が業種の枠組みを超えてつながりをつくることで、新たなビジネスの創出や既存事業のグレードアップを導くことが重要と考えているところでございます。
 現在、取組を強化しておりますMATSUE起業エコシステムはもとより、Ruby City MATSUEプロジェクト、農水商工連携事業推進協議会などの多様なコミュニティーが活性化し、それぞれが求心力を発揮できるように支援してまいります。
 「ひとづくり」につきましては、岩本議員のおっしゃるとおり、一つ一つの地域課題の解決がグローバルな目標の達成につながることを示しながら取り組んでいきたいと考えております。
 このため、MATSUE DREAMS 2030では、例えば市民活動・地域活動への市民の参画といった目標を掲げた上で、SDGsの11番目のゴール、「住み続けられるまちづくりを」を併記して、密接に関連することが分かるようにするなど、地域課題とSDGsの関係性を記載しております。
 「つながりづくり」につきましては、小さなつながりが有機的に連鎖することで、海外まで含めたダイナミックなつながりを形成できるよう取り組みたいと考えております。
 MATSUE DREAMS 2030において、松江市民のモットーは寛容と市民自らが感じられる2030年の松江をつくっていくことを掲げておりますが、多様な価値観を尊重する地域づくりに取り組み、積極的に情報発信することで、松江の魅力や強みが海外からも注目され、関係性を築き、深められるように努めてまいります。
 「どだいづくり」につきましても、岩本議員のおっしゃるとおり、俯瞰的に捉えること、持続可能なものにすることは重要と捉えております。
 MATSUE DREAMS 2030の中で、将来のまちのかたちとして、市域内のバランスの取れた発展と、中心市街地の再生を念頭に、土地利用制度の在り方を検討することとしております。
 同時に、新庁舎や宍道湖岸の整備、大橋川改修、職人商店街の形成など、それぞれの事業で描く将来ビジョンを結ぶことで、2030年の本市の姿を俯瞰的に捉えてまいります。
 「なかまづくり」につきまして、行政課題に向き合う際に必要な視点として、行政だけで、あるいは各市が単独で解決を導くのではなく、圏域内で活動する住民の方々や各種団体、経済界、学校など、多様な主体が相互にいつでも協力できる関係を築き、共に推進していくことが求められております。
 圏域全体で強い信頼関係を構築することにより、8の字ルートなどの道路整備や、台湾、インドとの経済交流、山陰いいものマルシェによる地産地消、地産外商などにつなげ、各市の魅力や課題を共有しながら、圏域全体のレベルアップを目指したいと考えております。

令和5年3月1日発行 まつえ市議会だより第54号(11月定例会)

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持続可能な地域社会に向けて検討すべき課題に関する質疑応答(令和 4年第3回 6月定例会 06月21日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第3回 6月定例会 06月21日

◆17番(岩本雅之) 続きまして、5番目に入ります。
 地域づくりというもので考えます。地域づくりということで考えますと、そこに住んでいらっしゃる住民の皆さん、それから公益的な取組事業、そしてそこに存在する小さなお店等、様々な地域資源ですね、そういったものがあることがとても重要であるという具合に思っています。
 私自身、いろいろなところで話しすると、ここにこういうような生活に重要なお店屋さん、様々な社会資源たるものがあったけれども、結局のところ残念ながらやめられたり、それからもっと残念なのは大体うまくいったと、うまくいって、そしてちょっと拡張したいなと。そこを、お店屋さんを少しこういう具合な形でちょっとやろうかなというようなことになったときに、なかなか様々な制度のはざまに立ってできないというようなことで、じゃあもうよりいいところへちょっと行こうということで、結局そこの地域資源たるものがなくなってしまうというような現状があったりするという具合に聞いております。従来からずっと言われております線引きの制度がありますけれども、これについても従来の指標ばかりではなくて、地域の公益的な取組に、例えばその方々が本気でここの地域でやっていきたいということで参画する、それから自治会とかの問題があります。それから、消防団の問題があります。そういうところに加入していただいて、組織として地域づくりに参画するというような条件をつけてその地域の中で頑張ってやっていただけるように緩和ができないだろうかと。そういう中で持続可能な地域社会に向けて検討すべきではないかなという具合に思っておりますが、いかがでしょうか。

◎都市整備部長(爲國岳彦) 今年の3月に策定した松江市総合計画では、将来のまちの形を考えるに当たって、市域内のバランスの取れた発展を実現するため、中心市街地と周辺部、旧町村部の市街地や集落など既存のコミュニティーを相互に交通ネットワークでつなぐコンパクト・プラス・ネットワークの構築を目指すこととしております。この考え方では、病院や福祉施設、商業施設などの生活サービス機能や住居が立地する各地域の市街地がまちづくりの核となり、そうした機能が存在し続ける、あるいは新たに立地することによって生活の利便性が確保され、まちの魅力が高まり、結果的に持続可能な地域社会が実現するものと考えています。
 今年度末を完成の目途として検討を進めている土地利用制度の考え方の方針決定に当たっては、従来の制度の検証や課題の整理を行った上で、地域コミュニティーの維持発展につながるよう、多角的な視点を持って検討を進めてまいります。以上です。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。
 ちょっとすみません、再質問なんですが。すばらしい答弁ありがとうございます。そういうようなときに、そういうような視点からきちんとお答えできるような総合窓口みたいなものはあるんでしょうか。

◎都市整備部長(爲國岳彦) 現在、都市整備部になっております都市政策課というところでこういった関係のことをやっておりますので、そちらのほうに来ていただければお答えできると思っております。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。私もコンパクトシティーについて、そしてコンパクト・プラス・ネットワークについてはいろいろ勉強させていただいておりますけれども、特にこの事柄は多分ネットワーク機能をいかに維持していくか。やっぱり地域づくりは最終的にはそういうところになろうという具合に思っております。ぜひ様々な視点からその地域の方々が住みやすいような形のそういう社会資源、地域資源、それを守っていっていただければという具合に思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 私の質問は以上でございます。ありがとうございました。(拍手)

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

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【持続可能な地域社会に向けて】デジタルトランスフォーメーションに関する質疑応答(令和 4年第3回 6月定例会 06月21日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第3回 6月定例会 06月21日

◆17番(岩本雅之) 続きまして、4点目に入ります。
 デジタルトランスフォーメーション、この言葉は皆さんよく聞くと思いますが、デジタルトランスフォーメーションとは進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をよりよいものへと変革すること、このことを目途に考えているというものでございます。
 この思考や取組につきまして、やっぱり地域社会や市民生活に浸透して初めてこういったものが推進できるという具合に私は思っております。何のためにデジタル化するか、何のためにICT、何のためにこうやっていくか、いろいろあると思いますけれど、そういうこういうことに困っているんだよ、ああいうことができるとうれしいねというようなことをぜひ話し合う場、市民が話し合う場、それから多世代交流ですね。やっぱり若者ばっかりじゃいけないと思うんです。年配の諸先輩の方々、全ての方々、それから障がいを持った方、様々な方々が交流を推進することにおいてこの地域の中で生かしていける、そういう具合に思っておりますが、いかがでしょうか。

◎市長(上定昭仁) デジタルトランスフォーメーションにつきましては、市民の皆様にデジタル技術を身近なところで使っていただき、その感想や御意見を伺いながら普及啓発や改善に取り組んでまいりたいと考えております。
 昨年度は、松江市総合計画の策定に当たって、オンラインを活用して幅広い世代から意見を届けてもらい、異なる世代間の意見交換も行いました。また、デジタル技術を活用したまつえの子育てAIコンシェルジュによる子育て相談や、あずかるこちゃんによる病児保育施設の予約につきましては、スマートフォンやパソコンを使い慣れている子育て世代に利用していただいております。今後、御意見を聞いて使い勝手の改善を図り、幅広い世代が利用するサービスへと進化させ、市民生活への浸透を図っていきたいと考えております。
 なお、デジタル化が進むことで、ネット社会において人と人とのつながりが希薄化することを懸念する声も聞かれますが、松江の温かな地域性を次世代に引き継いでいくためにも、デジタルトランスフォーメーションをうまく使いこなし活用して、世代間交流や地域間交流の促進を図ってまいりたいと考えております。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。
 地域においてよく聞く事柄として、その地域の中での様々な社会資源があると思うんですが、最近というかもうしばらくずっと聞いているのは、例えば銀行のATMがどんどんどんどん下ろせる場所が少なくなってきている。ATMをそのまま存続してほしいんだけれどねというような声であったり、様々な形で地域の中にあったけれどもなくなってきつつある。その事柄が様々な形でネットを使ってやっていけるというような事柄も増えているけれども、実際に市民生活等、間でやっぱりちょっと乖離している部分がある。つまり、まだこの思考とか取組についてきちっとしたやっぱり理解がまだ滞っている部分があろうかという具合に思うんですね。ですので、今以上にどういうことにまずは課題として困っていらっしゃるか、そういうような中からデジタルトランスフォーメーションの考え方とマッチするぞというようなもので、逆にそういうような事柄も踏まえながら進めてやっていただければ大変うれしいなという具合に思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 また、この事柄が若い人たちの新規事業、それから新サービスのスムーズな開発、こういうような事柄にもつながっていくんではないかという具合に思いますので、みんなで取り組んでいけたらいいんではないかなという具合に思っています。

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

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【持続可能な地域社会に向けて】保育所の空き人数に関する質疑応答(令和 4年第3回 6月定例会 06月21日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第3回 6月定例会 06月21日

◆17番(岩本雅之) 続きまして、保育所の空き人数について。
 これも松江市の7月の入所可能枠数の情報を確認させていただきました。そうすると、地域とかその施設によってばらつきがあるものの、今後本格的に園児の減少が続いていくんではないかという具合に私は考えました。
 先般、山陰中央新報の新聞の記事、そちらのほうにも出ていましたけれども、全国ではそういった空き室になった場合において、その地域にとって本当に必要だと思えるような園児、それから児童に対しての様々な福祉事業サービス、そういうような事柄を考えていくべきであろうというようなことがあったりしましたけれども、この持続可能な地域社会に向けて、今後は様々な福祉制度の垣根を越えて空き室の多機能化など、柔軟で重層的な施策、これを考えていかなければならないんじゃないかなという具合に思っています。
 今回は保育園のところで話しましたけれど、次は多分児童クラブです。それで、その上に立って行けば、最終的には高齢者福祉施設も当然空きが増えていくということになっていくわけでございます。そうすると、せっかく地域の中で核としてやっていたものが、やっぱりきちんと機能しないということになると、これは地域にとって最大の損失になっていくんではないかという具合に思っております。どうぞよろしくお願いします。

◎子育て部長(青木佳子) 小学校就学前の児童数の減少に伴い、今年4月に保育所や認定こども園に入所する児童数は、前年比で158名、2.4%減少しております。
 厚生労働省は、全国的な児童数の減少を踏まえ、令和3年12月に地域における保育所や保育士の在り方について検討結果を取りまとめました。その中では、保育所の多機能化が提案をされ、保育所等に通っていない3歳未満の児童を対象とした一時預かりや、児童発達支援、子育て世帯の相談機関の役割などが上げられております。
 本市では、既に一時預かりを実施している保育所もありますが、今後の国の動向や保育所の入所者数、地域のニーズを踏まえ、必要に応じて保育所の多機能化について検討してまいりたいと考えております。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。その地域においての福祉事業サービス、その中でも保育園が持つ機能は、やっぱり地域に明るさと未来と希望を与える非常に重要な事業だということを思っております。そういう中で、ぜひその時代時代、それから様々な事柄に応じた柔軟で重層的な施策、そういうようなものを考えていただければ大変うれしいと思います。よろしくお願いいたします。

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

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【持続可能な地域社会に向けて】求職者を誘導するための施策に関する質疑応答(令和 4年第3回 6月定例会 06月21日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第3回 6月定例会 06月21日

◆17番(岩本雅之) 続きまして、2点目、皆さん御承知のように人口減少社会ということでございます。この人口が減っていくということについては、やはり様々な意味においてこの地域を支えていくのは難しい。その中で、経済活動、生活の基盤であるそういう働く場所ですね、その中で人材の確保が非常に困難な時代になっています。特定の職種だけではなくて、これは全分野にわたって今どんどんどんどん人材不足になっているんではないかという具合に思いますけれども。現在ハローワークなどの公的な求人媒体ありますけれども、これはそこへ行って、それで登録して、いろいろな様々な形があると思うんですけれど、それよりも手軽に簡単に求人活動ができる、携帯とかで、パソコンとかで。有料求人サイトが皆さん御承知のようにあります。これが圧倒的に有利な、有利なというかハローワークよりも活用されていらっしゃるような状況がありますけれども。
 皆さん御承知だと思いますが、有料人材紹介の場合、もしそこに採用されたと、採用をお願いしますという具合にそこの職場、事業者がお話をした場合、年収の10から30%程度、その業者に払わなきゃいけないと。つまり、年収が300万円だという具合に考えると、90万円払わなきゃいけないと。この90万円を払うお金があれば、もっとほかのことに使えたりもするでしょうし、それから本当に苦しい状況にある事業者にとっては、人材確保もしたい、だけれどもそのお金についてはすごく負担が重いなという具合に思っている方が多いんじゃないかなという具合に思います。
 そして、このことについての情報については、求職者本人には知らされていないという実情もあるという具合に聞いています。地域社会に必要な民間事業者の存続のために、その差を解消すべく、求職者を誘導するための施策や方針、工夫が必要じゃないかなと思っています。
 お隣の鳥取県においては、ハローワークとは別に鳥取県独自でハローワークに似たようなそういう組織があるという具合に伺っております。この事柄についてどう思うかお伺いいたします。

◎産業経済部長(松浦徹) 有料求人サイトにつきましては、主に比較的規模が大きい採用数が多い企業の皆様が活用されていると聞いております。有料または無料の求人サイトの活用につきまして、松江市内の企業にお尋ねしましたところ、無料求人サイトのみでの採用活動は厳しいけれども、有料求人サイトは費用が高く使っていないとか、無料求人サイトは活用しているんだけれども、採用への貢献は未知数で、サイト自体の知名度が低いと感じているといったような御意見が聞かれました。
 本市といたしましては、従来から運営されておりますふるさと島根定住財団のジョブカフェしまね、厚生労働省のハローワークインターネットサービスなどの公的求人サイトに多くの若者や学生の皆さんに登録していただけるように、ファンクラブアプリとか告知端末を通じてお勧めしたいと思っております。さらに、県や関係機関と連携いたしまして、企業合同説明会、しまねジャンボ企業博などのイベントを通じてこれら求人サイトの周知、PRを行ってまいりたいと考えております。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。
 やっぱりUIターンの皆様、それから様々な方がやっぱりここで働きたいなというようなことを考えていくに当たって、そもそものサイトのこういう求人をいかにどのような形でこちらのほうに来ていただけるか、その工夫、そういうような事柄については、いろいろでやっているとは思うんですけれど、もっと力強く何かやっていく方法があるのではないかなという具合に思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

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【持続可能な地域社会に向けて】障がい者の住環境や労働環境に関する質疑応答(令和 4年第3回 6月定例会 06月21日)

松江市議会会議録検索システム」より抜粋

令和 4年第3回 6月定例会 06月21日

◆17番(岩本雅之) 皆さんおはようございます。志翔の会の岩本でございます。
 私は、松江市民のために自分にできることは何か常に考えながら人をつないで行動してまいりたいという具合に思っています。執行部の皆様、職員の皆様、議員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 今回質問する内容につきましては、持続的な地域社会に向けて私たちは一体何をすべきか、何を考えるべきか、そのことを問いたいという具合に思っています。
 松江市は、29公民館区あります。その公民館区の中において、私たちは一体何を守るべきなのか、そして共生社会の実現に向けて一体何を考えていくべきなのか、そういったようなことを考えながら5点ほど質問させていただきたいという具合に思います。
 まず、1点目でございます。障がい者の方、たくさん松江市で住んでいらっしゃいます。その方、ひとり生活を支えるためにバリアフリーの住まい、それから働く環境の整備に向けた課題、これをしっかりと明確化していくことが重要だという具合に思います。例えば、県営住宅とか市営住宅、空き住宅が例えばあったとしても、その方が買物であったりとか受診であったり、それからアクセスの問題、様々なところで皆様方と同じように生活ができているか、そういうようなことを考えていく、これも新しい松江市を考える意味においてとても重要だという具合に思います。
 基本的にバリアフリーのお住まいについては、私も年間に恐らく20件ぐらいの方からいろいろとこういうところがちょっと困っているんだけれどというようなお話を聞いたりしています。また、働く環境につきましては、やっぱり障がいを持っているということで、なかなか働く場所、そういうことが制限をされていらっしゃる方もいます。地域社会で必要な具体的な対策、対応が取れるようにしっかりと検討すべきだという具合に思いますが、いかがでしょうか。

◎健康福祉部長(松原正) 障がいのある方のひとり生活を支えるためには、御指摘のとおり障がいに配慮した住まいの確保と働く環境の整備が重要と考えております。そのため、福祉、病院、不動産、ハローワーク等の関係者で構成する地域移行・定着・包括ケア連携会議において議論を行い、課題を明確にしてまいりたいと考えております。
 その上で、本年4月に開設し、障がいのある方の地域での受入れ体制整備の役割も担う松江市障がい者基幹相談支援センター絆や関係機関との連携の下、住まいの確保や就労支援体制の構築など、障がいのある方が地域で安心して暮らせるための具体的な取組を進めてまいります。
 特に今年度については、障がいのある方の活躍を推進するために、就労のマッチングを支援する仕組みを検討しております。あわせて、企業等への障がい者雇用や職場のバリアフリーについての理解を促進し、働く環境の整備につなげてまいります。

◆17番(岩本雅之) ありがとうございます。
 とにかく皆さんが生活をしていく、それから働く環境を整備していくと。これは一人の力じゃどうしようもない。できるだけしっかりとしたネットワークを構築していただいて、その上で、できないというよりはできることは一体何なのか、そういうようなことを考えながら、やっぱり夢や希望を持ってこの地域で生活していただけるような環境を整えていただければ大変うれしいという具合に思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

令和4年9月1日発行 まつえ市議会だより第52号(6月定例会)

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