松江市のボランティアポイント制度に関する質疑応答(平成29年第1回 2月定例会-02月28日)

松江市議会会議録検索-議事録発行センター」より抜粋。

平成29年第1回 2月定例会-02月28日

◆1番(岩本雅之) それでは、次の質問に移りたいと思います。
 次は、松江市で進めているボランティアポイントの制度についてお聞きしたいと思います。
 松江市のボランティアポイントの制度につきましては、地域における人材の活用、それと発掘、生涯活躍社会をどのように実現していくか、それから共創のまちづくり、それから官民問わず地域においての貢献をどのように進めていくかと、さまざまな観点があろうかと思っています。まず、ボランティアポイント制度の概要と実施に向けたスケジュールについてお伺いいたします。

◎市長(松浦正敬) ボランティアポイント制度でございますけれども、総合戦略事業の一環といたしまして来年度から実施をしていきたいと考えております。ボランティアポイント制度というのは、ボランティア活動をする人にある程度インセンティブを与えていく必要があるという考え方から、その活動に応じましてポイントが与えられると、そしてそのポイントを現金あるいは品物へ交換をできるという制度として仕組んでいるわけでございます。
 具体的に申し上げますと、例えば65歳以上の元気老人が介護施設でいろいろなボランティア活動を行う、あるいはなごやか寄り合い事業のお世話をするといったことに対しましてポイントを付与するというものでございます。ポイントの付与は、活動1時間当たり100ポイント、それから年間の上限を5,000ポイントとしておりまして、100ポイントが100円、こういう形で交換をすることにしております。
 それで、今後のスケジュールでございますけれども、活動したいと、活動する人と、それからこういった方々の活動を受け入れる施設、両方の登録の受け付けをこの4月から開始いたしまして、5月からこういったボランティア活動に対しましてのポイントを付与することにしたいと思っております。
 私どものボランティアポイント制度の狙いといたしましては、元気高齢者がそういった活動をすることによりまして介護予防につながっていく、あるいは活躍の場を拡大していけるということが一つのポイントではないかと思っております。スタート時におきましては高齢者福祉の分野を中心に取り組むことにしておりますが、今後、子育てあるいは障がい者施設等で行う活動にも広げ、その後ですけれども、まちづくり全体へこういった活動の場を広げていきたいと思っております。

◆1番(岩本雅之) 答弁ありがとうございます。
 ボランティアポイント制度につきましては、先ほど答弁ありましたように年間5,000ポイントまでということで、高齢者の福祉施設側、受け入れていくに当たってまずは介護のところからと、で、徐々に広げていくと伺っております。
 私は、生涯活躍社会を実現していくことの観点から、この制度と並行して受け入れる高齢者福祉施設側の意識改革も必要であると考えております。介護福祉士の専門性を理解して業務を細分化、これを推進し、ボランティアから生涯活躍社会へ、本人がまずこのボランティアポイントを活用して入ってこられる。そして、本人が望めば恒常的に働ける職場を創出していくこと、このことも大切ではないかと考えております。
 そこで、提案ですが、高齢者福祉施設においてのケアアシスタント制の導入を推進していく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

◎健康福祉部長(井田克己) ケアアシスタントといいますものは、介護現場における介護職員の業務負担を軽減するための新しい職種としまして、一部の民間企業において導入が進められているサービスと伺っております。具体的には、施設の掃除や利用者の誘導、洗い物など資格や経験がなくてもできる仕事を行い、そのことによって介護職員が身体介護を中心とした専門業務に集中できるようにするものでございます。
 ボランティアポイント制度がそのための一つの契機となり、意欲のある地域住民の方にお手伝いをいただき、介護人材の裾野が広がり、将来的に介護分野への就労の機会創出へとつながればと考えているところでございます。また、総合事業のくらし安心サポートセミナーを活用した研修機会の活用なども検討してまいりたいと思っております。以上でございます。

◆1番(岩本雅之) ありがとうございました。
 松江市のボランティアポイント制度、こちらのほうが、まずは介護のほうからスタートしていきましてさまざまなところに広がっていって、まさに市民運動として広がっていくことになればすごくいいんではないかなと思っております。


平成29年6月1日発行  まつえ市議会だより第31号(2月定例会)